“なぐりころ”の漢字の書き方と例文
語句割合
撲殺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妖怪より余程よつぽど怖い馬鹿だもの、今夜はもう意見をするんぢやあないから謝罪わびたつて承知はしない、撲殺なぐりころすのだから左様思へ
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「それでね、出来るものならふんづかまえて畜生撲殺なぐりころしてやろうと思って、こう胸ッくそが悪くッて、じっとしていられねえんで、まったくでさ、ふらふらして歩行あるいたんで。」
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
撲殺なぐりころしてめ損い、げんとして馬丁べっとう見露みあらわされ、書生のために捕えられて、玄関に引摺込ひきずりこまれし、年老いたる屠犬児いぬころしは、破褞袍やれおんぽうて荒縄の帯をめ、かかとあたりは摺切れたる冷飯草履ひやめしぞうりを片足脱ぎて
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)