討殺うちころ)” の例文
それめたといふのであつたらう、忽ちに手対てむかふ者を討殺うちころし、七八さうの船に積載した財貨三千余端を掠奪し、かよわい妻子を無漸むざんにも斬殺きりころしてしまつたのが、同月十九日の事であつた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
打るゝ思ひいつ有體ありてい打明てと思ふ樣子を久八は頻りに後へ引止め五兵衞に向ひ何とも御わびの致し樣も御座なく御打擲ちやうちやく扨置さておき討殺うちころなされる共少しも御うらみは申ません御十分になされよと兩手をつかへかしら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)