“いっしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一生61.1%
一笑18.5%
一升5.6%
一誦5.6%
一捷1.9%
一晶1.9%
一縦1.9%
一霄1.9%
一霎1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十まではおろか一生いっしょうでも、この子のそばにいたいのですけれど、わたしはもう二人間にんげん世界せかいかえることのできないになりました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
と、さきには家康へ、身ぐるみたのみきっていたように、今では、一にも秀吉、二にも秀吉と、かれのいちびん一笑いっしょうをただおそるるのみだった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一例を申せば白米はくまい一石いっこく三分二朱さんぶにしゅ、酒が一升いっしょう百六十四文から二百文で、書生在塾の入費にゅうひは一箇月一分貳しゅから[#「貳朱から」は底本では「※朱から」]一分三朱あれば足る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
 は筑摩祭の唯一の句として伝へられたる者、一誦いっしょうするの価値ありといへども、その趣味は毫も時候の感と関係せず。むしろぞうの句を読むの感あり。しかれどもこれ吾人が筑摩祭を知らざるの罪のみ。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
位置としてはすでに信長の在世中に、屈指の重職を与えられ、実力としては、中国征攻中も、山崎の一捷いっしょうでも、充分示されてはいるが、実際に、会ってみると
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、さきに一捷いっしょうかくした秀吉から、謙譲けんじょうを示したことが、まず非常に、会議の進捗しんちょくを円滑にしたのである。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
松原は飛脚ちひさし雪のくれ 一晶いっしょう
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
その頃エジプトの一青年、美娼トニスを思い煩うたが、トが要する大金を払い得ず空しくもだえいると、一霄いっしょう夢にその事を果して心静まる。
先生のきょ、同じく戒心かいしんあるにもかかわらず、数十の生徒せいとともな跣足せんそく率先そっせんして池水いけみずくみては門前に運び出し、泥塗満身でいとまんしん消防しょうぼう尽力じんりょくせらるること一霎いっしょう時間じかんよっかろうじてそのさいまぬかれたり。