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いつしよう
前刻から、
通口へ
顏を
出して、
髯旦のうめ
方が、まツ
其の
通り、
小兒の
一寸に
水一升の
割を
覗いて、
一驚を
吃した
三助
(
大きく
出たな。)——
當今三等米、
一升につき
約四十三錢の
値を
論ずるものに、
𢌞米問屋の
知己があらう
筈はない。
其上危險性を
帶びた
大地震に
出會ふといふのは、
人の
一生の
間に
於て
多くて
一二回にしかないはずであるから、われ/\が
出會ふ
所の
地震の
殆んど
全部は
大したものでないといふことがいへる。