一升いっしょう)” の例文
酒をのむにしても、一升いっしょう以上、煙草たばこえば、一日に刺戟しげきの強い巻煙草まきたばこの箱を三つ四つも明けるというふうで、すべて、徹底的に嗜好物しこうぶつなどにもおぼれて行くという方でした。
一例を申せば白米はくまい一石いっこく三分二朱さんぶにしゅ、酒が一升いっしょう百六十四文から二百文で、書生在塾の入費にゅうひは一箇月一分貳しゅから[#「貳朱から」は底本では「※朱から」]一分三朱あれば足る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
一昨年の冬にも犬の皮一枚と猟銃と塩一升いっしょうだけを身につけて、十二月から翌年の二月一杯にかけて、この十勝の連峯から日高ひだか山脈にかけた雪嶺せつれいの中を一人で歩きまわって来たというのである。