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くろんぼ
ふりがな文庫
“
黒人
(
くろんぼ
)” の例文
虚栄には表裏両面がある。表面は愚で、ガラス玉をつけた
黒人
(
くろんぼ
)
だ。裏面はばかで、ぼろをつけた哲学者だ。僕は前者を泣き、後者を笑う。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
女弁護士はその弁護を
引請
(
ひきう
)
けて、法廷に立つた。そして色々の方面から熱心に
喋舌
(
しやべ
)
つた
効
(
かひ
)
があつて、
黒人
(
くろんぼ
)
は
巧
(
うま
)
く無罪になつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
其が
夥間
(
なかま
)
の一人だつたのが分つたから、声を掛けると、
黒人
(
くろんぼ
)
が
突倒
(
つきたお
)
して、船は其のまゝ
朱色
(
しゅいろ
)
の海へ、ぶく/\と出たんだとさ……可哀相ねえ。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
人が腐る、
黒人
(
くろんぼ
)
の膚からは白髪のような菌がでる——そういう、雨期特有のおそろしい湿熱が、いまモザンビイクをむんむんと覆いつつんでいる。雨、きょうもこの島町は湯滝のような雨だ。
人外魔境:01 有尾人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
彼
(
か
)
れも英人なりと
誇
(
ほこり
)
かに云ひし
黒人
(
くろんぼ
)
のドクトルはコロンボにて降りしに
候
(
さふらふ
)
。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
あいつを
取捕
(
とっつか
)
まえて焼き殺してやれ、メリケンの国では、
黒人
(
くろんぼ
)
を取捕まえると焼き殺してしまうんだから、日本でも毛唐を取捕まえて焼き殺したってかまわねえ……なんて、この頃中からマドロスを
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「
黒人
(
くろんぼ
)
の花嫁!
黒人
(
くろんぼ
)
の花嫁!」
高台寺
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
其
(
それ
)
が
夥間
(
なかま
)
の
一人
(
ひとり
)
だつたのが
分
(
わか
)
つたから、
聲
(
こゑ
)
を
掛
(
か
)
けると、
黒人
(
くろんぼ
)
が
突倒
(
つきたふ
)
して、
船
(
ふね
)
は
其
(
そ
)
のまゝ
朱色
(
しゆいろ
)
の
海
(
うみ
)
へ、ぶく/\と
出
(
で
)
たんだとさ……
可哀相
(
かはいさう
)
ねえ。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
黒人
(
くろんぼ
)
は女弁護士に手紙を出して、熱心に自分の弁護を頼んだ。
黒人
(
くろんぼ
)
を法廷で弁護するのは、
黒人
(
くろんぼ
)
を天国へ引張りあげるよか、ずつと愉快な事に相違ない。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
呀
(
や
)
!
西瓜
(
すいか
)
は投げぬが、がつくり動いて、ベツカツコ、と目を
剥
(
む
)
く拍子に、前へのめらうとした
黒人
(
くろんぼ
)
の其の
土人形
(
つちにんぎょう
)
が、
勢
(
いきおい
)
余つて、どたりと
仰状
(
のけざま
)
。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
何故といつて、天国へ引揚げられた
黒人
(
くろんぼ
)
は、
多時
(
しば/\
)
地獄へ落ちてゆくが、牢屋から出て来る
黒人
(
くろんぼ
)
は、また同じ弁護士の事務室に顔出しするに
極
(
きま
)
つてゐるから。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
呀
(
や
)
!
西瓜
(
すゐくわ
)
は
投
(
な
)
げぬが、がつくり
動
(
うご
)
いて、ベツカツコ、と
目
(
め
)
を
剥
(
む
)
く
拍子
(
ひやうし
)
に、
前
(
まへ
)
へのめらうとした
黒人
(
くろんぼ
)
の
其
(
そ
)
の
土人形
(
つちにんぎやう
)
が、
勢餘
(
いきほひあま
)
つて、どたりと
仰状
(
のけざま
)
。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ふと
蓮葉
(
はすは
)
に、ものを言つて、夫人はすつと立つて、
対丈
(
ついたけ
)
に、
黒人
(
くろんぼ
)
の
西瓜
(
すいか
)
を避けつゝ、鸚鵡の
籠
(
かご
)
をコト/\と
音信
(
おとず
)
れた。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ふと
蓮葉
(
はすは
)
に、ものを
言
(
い
)
つて、
夫人
(
ふじん
)
はすつと
立
(
た
)
つて、
對丈
(
つゐたけ
)
に、
黒人
(
くろんぼ
)
の
西瓜
(
すゐくわ
)
を
避
(
さ
)
けつゝ、
鸚鵡
(
あうむ
)
の
籠
(
かご
)
をコト/\と
音信
(
おとづ
)
れた。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“黒人”の解説
黒人(こくじん)は、通俗的人種概念の一つで、肌の色が濃色で黒に近い人種の総称。黒色人種(こくしょくじんしゅ)。日焼けなどではなく、遺伝で肌の色が黒に近い。
過去の形質人類学でいうネグロイドと同義に用いられる。
(出典:Wikipedia)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“黒人”で始まる語句
黒人種
黒人上
黒人奴
黒人扱
黒人歌
黒人筋
黒人舞踏
黒人諸島
黒人霊歌