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首環
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くびわ
ふりがな文庫
“
首環
(
くびわ
)” の例文
コゼットは白
琥珀
(
こはく
)
の裳衣の上にバンシュ
紗
(
しゃ
)
の長衣をまとい、イギリス
刺繍
(
ししゅう
)
のヴェール、みごとな真珠の
首環
(
くびわ
)
、
橙花
(
オレンジ
)
の帽をつけていた。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
その頃月が瀬には、
俥
(
くるま
)
に
狗
(
いぬ
)
の
先曳
(
さきびき
)
がついて、
阪路
(
さかみち
)
にかゝると
襷
(
たすき
)
に
首環
(
くびわ
)
をかけた狗が、汗みどろになつてせつせと俥の先を曳いたものだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
月子はなつかしそうに、大猿の次郎坊の首のあたりをなでましたが、ふと気がついたのは、次郎坊の首に見たこともないうつくしい
首環
(
くびわ
)
がはめてあることでした。
幻術天魔太郎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
鹿毛
(
しかげ
)
は少ししりごみしたがこのときしゃもじがその
首環
(
くびわ
)
を引いて赤犬の鼻に鼻をつきあてた、こうなると鹿毛もだまっていない、
疾風
(
しっぷう
)
のごとく赤犬にたちかかった
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「おいで、おいで。」と手招きすれば、先より気色を
窺
(
うかが
)
いたる、(じゃむこう)
衝
(
つ
)
と来たる。
頭
(
こうべ
)
を撫で、かの紙片を
首環
(
くびわ
)
に
結附
(
ゆいつ
)
け、指にてぐいと押込むとたんに、
後架
(
かわや
)
の戸ぱたりと開く。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
木鹿大王は白象に
騎
(
の
)
ってきた。象の
頸
(
えり
)
には金鈴をかけ
七宝
(
しっぽう
)
の鞍をすえている。また身には
銀襴
(
ぎんらん
)
の
戦袈裟
(
いくさげさ
)
をかけ、金珠の
首環
(
くびわ
)
、黄金の
足環
(
あしわ
)
、腰には
瓔珞
(
ようらく
)
を垂れて、大剣
二振
(
ふたふ
)
りを
佩
(
は
)
いていた。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二年生の手塚という医者の子が
鹿毛
(
しかげ
)
のポインターをしっかりとおさえていた、するとそれと向きあって三年の細井という学生は大きな赤毛のブルドッグの
首環
(
くびわ
)
をつかんでいた。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
大
(
おおい
)
なる顔を、縁側に
擡
(
もた
)
げて座敷を
窺
(
うかが
)
い、
飜然
(
ひらり
)
と飛上りて
駈来
(
かけきた
)
り、お丹の膝に
摺
(
すり
)
寄れば、
髻
(
もとどり
)
を
絡巻
(
からま
)
ける車夫の手を、お丹
右手
(
めて
)
にて支えながら、
左手
(
ゆんで
)
を働かして、(じゃむこう)の
首環
(
くびわ
)
を探り
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
両端に紅宝玉をつけた
紅玉
(
ルビー
)
の
首環
(
くびわ
)
が広げられてるかのようだった。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
此
(
こ
)
の
首環
(
くびわ
)
へ
戀歌
(
こひうた
)
を
結
(
むす
)
んで
褄
(
つま
)
を
引
(
ひ
)
くと
云
(
い
)
ふ
運
(
はこ
)
び。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
首
常用漢字
小2
部首:⾸
9画
環
常用漢字
中学
部首:⽟
17画
“首”で始まる語句
首
首肯
首尾
首級
首途
首領
首垂
首魁
首筋
首縊