“銀襴”の読み方と例文
読み方割合
ぎんらん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
官兵衛は黄の鎧下着よろいしたぎに、の花おどしの具足を着、白地銀襴ぎんらんの陣羽織をつけて、輿のうえにあぐらを組んでいた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
光秀は白地銀襴ぎんらんの陣羽織に黒革くろかわの具足をまとっていた。おどしの糸は総萌黄そうもえぎであった。太刀もく、良い鞍をすえていた。常の彼よりはこの日の彼は非常に若々しく見られた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木鹿大王は白象にってきた。象のえりには金鈴をかけ七宝しっぽうの鞍をすえている。また身には銀襴ぎんらん戦袈裟いくさげさをかけ、金珠の首環くびわ、黄金の足環あしわ、腰には瓔珞ようらくを垂れて、大剣二振ふたふりをいていた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)