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餓
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かつ
ふりがな文庫
“
餓
(
かつ
)” の例文
青木愛之助が、
如何
(
いか
)
に刺戟に
餓
(
かつ
)
えていたからとて、又彼がどれ程の賞金を
懸
(
か
)
けたとて、金ずくで自由になる事柄ではないのだ。
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そんなら
行
(
い
)
くが好い。丁度ステーションの
側
(
そば
)
に何軒か
普請中
(
ふしんちゆう
)
の
家
(
うち
)
も有るから、煉瓦でも運んで居りや、
餓
(
かつ
)
ゑもしまい。たゞ酒だけは
慎
(
つゝし
)
むんだぞ。
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
が、それは罠の中の餌に、
俺
(
わし
)
が喰ひ付いたのと、丁度同じだつたのだ。彼奴は、
俺
(
わし
)
を散々
餓
(
かつ
)
ゑさした揚句、
俺
(
わし
)
の旧知を買収して、
俺
(
わし
)
に罠をかけたのだ。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
「おやおや、こん畜生、行儀がよくていやがらあ、こんなに
痩
(
や
)
せっこけて
餓
(
かつ
)
えているくせに」
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「猪のはん、女護の島へ行きなはつた折の話しとくなはれ、猪のはんみたいな男でも、
女子
(
をなご
)
はんが大勢で引ツ張らはりましたやろ。……皆
餓
(
かつ
)
ゑてゐやはるさかい。おほゝゝゝ。」
兵隊の宿
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
▼ もっと見る
売溜
(
うりだめ
)
の
金子
(
かね
)
はいくらあろうと
鐚一銭
(
びたいちもん
)
でも
手出
(
てだし
)
をしめえぜ。金子で買って
凌
(
しの
)
ぐような優長な
次第
(
わけ
)
ではないから、
餓
(
かつ
)
えてるものは何でも食いな。寒い手合は、そこらにある
切
(
きれ
)
でも
襯衣
(
しゃつ
)
でも構わず貰え。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ほんたうに親子拾何人が
餓
(
かつ
)
ゑるでせう。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
とうとう洞窟内で
餓
(
かつ
)
え死んでしまう。
猫の蚤とり武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
が、それは罠の中の
餌
(
えさ
)
に、俺が喰い付いたのと、丁度同じだったのだ。彼奴は、俺を散々
餓
(
かつ
)
えさした揚句、俺の旧知を買収して、俺に罠をかけたのだ。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
餓
常用漢字
中学
部首:⾷
15画
“餓”を含む語句
餓死
飢餓
大施餓鬼
男餓鬼
餓鬼
饑餓
餓鬼道
餓鬼振舞
施餓鬼
餓狼
餓莩
餓鬼大将
川施餓鬼
餓鬼草紙
餓虎
餓鬼大將
色餓鬼
女餓鬼
餓鬼奴
餓殍
...