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附元
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つけもと
ふりがな文庫
“
附元
(
つけもと
)” の例文
と
引捻
(
ひんねじ
)
れた四角な口を、額まで
闊
(
かつ
)
と開けて、
猪首
(
いくび
)
を
附元
(
つけもと
)
まで
窘
(
すく
)
める、と見ると、
仰状
(
のけざま
)
に
大欠伸
(
おおあくび
)
。余り
度外
(
どはず
)
れなのに、自分から
吃驚
(
びっくり
)
して
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
店
一杯
(
いっぱい
)
に
雛壇
(
ひなだん
)
のやうな台を置いて、
最
(
いと
)
ど薄暗いのに、
三方
(
さんぽう
)
を
黒布
(
くろぬの
)
で
張廻
(
はりまわ
)
した、壇の
附元
(
つけもと
)
に、
流星
(
ながれぼし
)
の
髑髏
(
しゃれこうべ
)
、
乾
(
ひから
)
びた
蛾
(
ひとりむし
)
に似たものを、点々並べたのは
的
(
まと
)
である。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
店一杯に
雛壇
(
ひなだん
)
のような台を置いて、いとど薄暗いのに、三方を黒布で張廻した、壇の
附元
(
つけもと
)
に、
流星
(
ながれぼし
)
の
髑髏
(
しやれこうべ
)
、
乾
(
ひから
)
びた
蛾
(
ひとりむし
)
に似たものを、点々並べたのは
的
(
まと
)
である。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
嘗
(
かつ
)
て、
木下
(
きのした
)
さんの
柏木
(
かしはぎ
)
の
邸
(
やしき
)
の、
矢張
(
やつぱ
)
り
庭
(
には
)
の
池
(
いけ
)
の
蛙
(
かへる
)
を
捉
(
とら
)
へて、
水掻
(
みづかき
)
の
附元
(
つけもと
)
を(
紅
(
あか
)
い
絹絲
(
きぬいと
)
)……と
言
(
い
)
ふので
想像
(
さうざう
)
すると——
御容色
(
ごきりやう
)
よしの
新夫人
(
しんふじん
)
のお
手傳
(
てつだ
)
ひがあつたらしい。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ヒイッと悲鳴で
仰向
(
あおむ
)
けに土間に転がり落ちると、その下になって、ぐしゃりと
圧拉
(
ひしゃ
)
げたように、膝を
頭
(
ず
)
の上へ立てて、
蠢
(
うご
)
めいた
頤髯
(
あごひげ
)
のある立派な紳士は、
附元
(
つけもと
)
から
引断
(
ひきき
)
れて片足ない
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
森なす
大芭蕉
(
おおばしょう
)
の葉の、沼の上へ
擢
(
ぬき
)
んでたのが、峰から
伸出
(
のしだ
)
いて
覗
(
のぞ
)
くかと、
頭
(
かしら
)
に高う、さながら馬の
鬣
(
たてがみ
)
のごとく、
譬
(
たと
)
えば長髪を乱した
体
(
てい
)
の、ばさとある
附元
(
つけもと
)
は、どうやら
痩
(
やせ
)
こけた
蒼黒
(
あおぐろ
)
い
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
元
常用漢字
小2
部首:⼉
4画
“附元”で始まる語句
附元気