“つけもと”の漢字の書き方と例文
語句割合
附元100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつて、木下きのしたさんの柏木かしはぎやしきの、矢張やつぱにはいけかへるとらへて、水掻みづかき附元つけもとを(あか絹絲きぬいと)……とふので想像さうざうすると——御容色ごきりやうよしの新夫人しんふじんのお手傳てつだひがあつたらしい。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ヒイッと悲鳴で仰向あおむけに土間に転がり落ちると、その下になって、ぐしゃりと圧拉ひしゃげたように、膝をの上へ立てて、うごめいた頤髯あごひげのある立派な紳士は、附元つけもとから引断ひききれて片足ない
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
森なす大芭蕉おおばしょうの葉の、沼の上へぬきんでたのが、峰から伸出のしだいてのぞくかと、かしらに高う、さながら馬のたてがみのごとく、たとえば長髪を乱したていの、ばさとある附元つけもとは、どうやらやせこけた蒼黒あおぐろ
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)