金切聲かなきりごゑ)” の例文
新字:金切声
さし當つての急場のしのぎに財布さいふを差出して、金切聲かなきりごゑにも、ヒステリイにも、嘆願にも、抗議にも、痙攣けいれんにも一切とり合ひませんでした。
あいちやんのおどろきや如何いかばかり、白兎しろうさぎが、そのほそ金切聲かなきりごゑ張上はりあげて、『愛子あいこ!』とげましたときの。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
福鼠ふくねずみ彩色いろどれ』と女王樣ぢよわうさま金切聲かなきりごゑさけばれました。『福鼠ふくねずみれ!福鼠ふくねずみ法廷はふていからせ!それ、おさえよ!そらつねろ!ひげれ』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
金切聲かなきりごゑで耳をつんざかれたり、それに次いでかしましい驚きの洪水でまくし立てられたりする危險をまねかないでも、安全に非常なしらせを話すことの出來る禮儀正しい、落着いた人間だつた。
何時いつでももりなかの一ばんたかのぼつて』とつてはとは、金切聲かなきりごゑ張上はりあげて、『これなら大丈夫だいじやうぶだとおもつてると屹度きつと彼奴あいつちうからぶらりとさがつてる!ソラ、へびだ!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)