遺骨ゐこつ)” の例文
それから五にん手分てわけをして、窟内くつないくまなく調査てうさしてると、遺骨ゐこつ遺物ゐぶつ續々ぞく/″\として發見はつけんされる。それをあやまつてみさうにる。大騷おほさはぎだ。
二に曰く人骨の外面ぐわいめんことに筋肉の付着點に刄物はものきづ有り。三に曰く人骨は他動物の遺骨ゐこつと同樣に人工を以てくだかれたり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
大森貝塚の發見者はつけんしやたるモールス氏は此貝塚より出でたる人骨を撿して食人の証を列擧れつきよせり。一に曰く人骨は他動物たどうぶつ遺骨ゐこつと共に食餘の貝殼にこんして散在す。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
遺骨ゐこつは三四たい合葬がつそうした形跡けいせきがある。其所そこにも此所こゝにも人骨じんこつよこたはつてるが、多年たねん泥水どろみづしたされてたので、れると宛然まるでどろごどく、かたちまつた取上とりあげること出來できぬ。
遺物ゐぶつける。遺骨ゐこつける。窮屈千萬きうくつせんばんだ。