通勤つうきん)” の例文
翌日よくじつばんともはず、ひるからの御馳走ごちそう杉野氏すぎのしはうも、通勤つうきんがあるから留主るすで、同夫人どうふじんと、夫人同士ふじんどうし御招待ごせうだいで、すなはち(ぜんづ。)である。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
朝晩あさばんあには、このくつをはいて、通勤つうきんもすれば、また会社かいしゃ用事ようじで、方々ほうぼうをあるきまわったのでした。ときどきは、映画館えいがかんまえにもてば、喫茶店きっさてんへもちよったでありましょう。
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)
つたく……旅館以下りよくわんいかにして、下宿屋以上げしゆくやいじやう所謂いはゆる高等御下宿かうとうおんげしゆくなるものは——東區ひがしく某町ぼうちやうふのにあつて、其處そこから保險會社ほけんぐわいしや通勤つうきんする、もつと支店長格してんちやうかくで、としすくないが、喜多八きたはちにはぎた
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
どこへかはたらきに通勤つうきんし、老人ろうじん留守るすをするごとくおもわれました。
どこかに生きながら (新字新仮名) / 小川未明(著)