身外しんぐわい)” の例文
通常つうじやう人間にんげんは、ことも、わることみな身外しんぐわいからもとめます。すなは馬車ばしやだとか、書齋しよさいだとかと、しか思想家しさうか自身じしんもとめるのです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
あたゝか閑靜かんせい書齋しよさいと、病室びやうしつとのあひだに、なんいのです。』と、アンドレイ、エヒミチはふた。『人間にんげん安心あんしんと、滿足まんぞくとは身外しんぐわいるのではなく、自身じしんうちるのです。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
うぢやいです。貴方あなた愈〻いよ/\ふか考慮かんがへるやうにつたならば、我々われ/\こゝろうごかところの、すべての身外しんぐわい些細さゝいなることにもならぬとおわかりになるときりませう、ひと解悟かいごむかはなければなりません。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)