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護謨毬
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ごむまり
ふりがな文庫
“
護謨毬
(
ごむまり
)” の例文
大きな
護謨毬
(
ごむまり
)
を投げ付ける様に、
後
(
うしろ
)
からぶつかって来る風の
塊
(
かたま
)
りがあっても、鼠色のソフトを飛ばすまいと頭に手を
遣
(
や
)
ったり
乗合自動車
(新字新仮名)
/
川田功
(著)
そして自分が
不在
(
るす
)
の間に、日本の土地が
護謨毬
(
ごむまり
)
で造り更へられでもしたかのやうに、注意ぶかい、歩きぶりをして、港の
埠頭
(
はとば
)
に下りてゐた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
それから
同
(
おな
)
じ
物
(
もの
)
をもう
一
(
ひと
)
つ
主人
(
しゆじん
)
の
前
(
まへ
)
に
置
(
お
)
いて、
一口
(
ひとくち
)
もものを
云
(
い
)
はずに
退
(
さ
)
がつた。
木皿
(
きざら
)
の
上
(
うへ
)
には
護謨毬
(
ごむまり
)
ほどな
大
(
おほ
)
きな
田舍饅頭
(
ゐなかまんぢゆう
)
が
一
(
ひと
)
つ
載
(
の
)
せてあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
一度は押詰められても、
屹度
(
きつと
)
その人が押返して来る。又
護謨毬
(
ごむまり
)
のやうなものを押して
凹
(
くぼ
)
ませて見る。離せば屹度もとに戻る。さういふ心理状態である。
生滅の心理
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
糸のたるんだ風船と空気のぬけた
護謨毬
(
ごむまり
)
はタマに噛ませてやりませう
都会と田園
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
▼ もっと見る
もしか兵隊さんの大きな
面
(
つら
)
が窓越しに
覗
(
のぞ
)
きでもしようものなら、
皆
(
みんな
)
は
護謨毬
(
ごむまり
)
のやうに一度に腰掛から
飛上
(
とびあが
)
つたかも知れない。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
枕元
(
まくらもと
)
を見ると、八重の
椿
(
つばき
)
が
一輪
(
いちりん
)
畳
(
たゝみ
)
の上に落ちてゐる。
代助
(
だいすけ
)
は
昨夕
(
ゆふべ
)
床
(
とこ
)
の
中
(
なか
)
で慥かに此花の落ちる
音
(
おと
)
を聞いた。彼の耳には、それが
護謨毬
(
ごむまり
)
を天井裏から投げ付けた程に響いた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
地べたを
護謨毬
(
ごむまり
)
か何ぞのやうに感じるほど神経質になるものだが、ある年の新学期にエエル大学に入つて来た若い人たちのなかに、とりわけ神経質の学生が一人あつた。
茶話:10 昭和三(一九二八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
護
常用漢字
小5
部首:⾔
20画
謨
漢検1級
部首:⾔
17画
毬
漢検1級
部首:⽑
11画
“護謨”で始まる語句
護謨
護謨輪
護謨風船
護謨林
護謨靴
護謨園
護謨底
護謨球
護謨樹
護謨合羽