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どくじゅ
ふりがな文庫
“
読誦
(
どくじゅ
)” の例文
旧字:
讀誦
昔から
秘蔵真言分
(
ひぞうしんごんぶん
)
と称せられて、一般に翻訳されずに、そのままに
読誦
(
どくじゅ
)
せられつつ、非常に尊重され、重要視されているのであります。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
僕はかの観音経を
読誦
(
どくじゅ
)
するに、「彼の観音力を念ずれば」という訓読法を用いないで、「
念彼観音力
(
ねんぴかんのんりき
)
」という音読法を用いる。
おばけずきのいわれ少々と処女作
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
臨湍寺
(
りんたんじ
)
の僧
智通
(
ちつう
)
は常に
法華経
(
ほけきょう
)
をたずさえていた。彼は
人跡
(
じんせき
)
稀
(
ま
)
れなる寒林に小院をかまえて、一心に経文
読誦
(
どくじゅ
)
を怠らなかった。
中国怪奇小説集:05 酉陽雑爼(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
すなはち翌延宝六年
戊午
(
つちのえうま
)
二月二十一日の
吉辰
(
きっしん
)
を
卜
(
ぼく
)
して往生講式七門の説法を講じ、浄土三部経を
読誦
(
どくじゅ
)
して七日に亘る大供養
大施餓鬼
(
だいせがき
)
を
執行
(
しゅぎょう
)
す。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
……けれどまた、そうした毎日にも、
普門品
(
ふもんぼん
)
の
読誦
(
どくじゅ
)
は欠かし給わず、日に百遍の念仏は怠らず、月々三島明神の参拝もお忘れなどあられた
例
(
ためし
)
はない
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
これを
読誦
(
どくじゅ
)
し、書き写し、または表題の題名を唱えるだけで現実生活上にさえ
功徳
(
くどく
)
があるものだと信じられて来た。
宝永噴火
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
いや
寧
(
むし
)
ろ「
天
(
あめ
)
が
下
(
した
)
のいろごのみ」と云う、Dandy の階級に属するような、生活さえもつづけている。が、不思議にも、そう云う生活のあい間には、必ずひとり法華経を
読誦
(
どくじゅ
)
する。
道祖問答
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
日頃信じて
読誦
(
どくじゅ
)
し奉る、観音経を入れた守袋に、矢の立った
痕
(
あと
)
があらわれていた。
赤坂城の謀略
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
朝夕に
読誦
(
どくじゅ
)
される阿弥陀経は支那の紙ではもろくていかがかと
思召
(
おぼしめ
)
され、
紙屋
(
かんや
)
川の人をお呼び寄せになり特にお
漉
(
す
)
かせになった紙へ、この春ごろから熱心に書いておいでになったこの経巻は
源氏物語:38 鈴虫
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
それから又こゝにある
雨宝陀羅尼経
(
うほうだらにぎょう
)
というお経をやるから
読誦
(
どくじゅ
)
しなさい、此の経は宝を雨ふらすと云うお経で、是を読誦すれば宝が雨のように降るので、
慾張
(
よくばっ
)
たようだが決してそうじゃない
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お念仏かお題目か。原文には、かの庵に絶えず題目唱えて、法華
読誦
(
どくじゅ
)
の声やまず、とある。徳右衛門の
頑固
(
がんこ
)
な法華の主張がこんなところに顔を出しては、この哀話も、ぶちこわしになりそうだ。
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
案内者はまだ何年何月何日の続きを朗らかに
読誦
(
どくじゅ
)
している。
カーライル博物館
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
もっとも、私どもが日ごろ
読誦
(
どくじゅ
)
しております『心経』には、「一切」という文字がありますから、結局二百六十二字となりますが、すでに弘法大師も
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
「して、これまでに
経文
(
きょうもん
)
など
読誦
(
どくじゅ
)
せられたこともござるかな」と、阿闍梨はまた訊いた。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
佐殿にも、
言伝
(
ことづ
)
てて給え。聞けば朝夕、
読誦
(
どくじゅ
)
のおつとめ正しく、法華経何巻とか、手写の
立願
(
りつがん
)
あるとか、噂にも承るが、つまらぬ仏道あそびは、京都への策か知らぬが、程々になすったらどうかと。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
要品
(
ようほん
)
を
読誦
(
どくじゅ
)
する程度の智識では、説教も済度も
覚束
(
おぼつか
)
ない。
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
摩訶
(
まか
)
般若波羅蜜多は、諸仏の母なり。四句の
偈
(
げ
)
等を受持し、
読誦
(
どくじゅ
)
すれば、福寿を得ること思量すべからず。之を以て、天子念ずれば、兵革、災難、
国裡
(
こくり
)
に入らず。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
そこにはむらさきの小袖に
茶宇
(
ちゃう
)
の袴をつけた美少年が
殊勝
(
しゅしょう
)
げに
経巻
(
きょうかん
)
を
読誦
(
どくじゅ
)
している。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
やがて、
読誦
(
どくじゅ
)
の声を
留
(
とど
)
めて
夫人利生記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“読誦”の意味
《名詞》
(どくしょう)声に出して文章などを読むこと。音読。
(どくじゅ)声に出して経文を読むこと。読経。
(出典:Wiktionary)
“読誦”の解説
読誦(どくじゅ)とは、お経(経典)・偈文などを称える事。宗旨・宗派により、目で読みながら読誦する場合と、暗誦しても良い場合がある。
(出典:Wikipedia)
読
常用漢字
小2
部首:⾔
14画
誦
漢検1級
部首:⾔
14画
“読誦”で始まる語句
読誦多聞
読誦大乗