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誕生
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たんじやう
受け御
手當金百兩と
御墨附御短刀まで
後の
證據に
迚下されしこと
逐一
物語ればお三
婆は大いに
悦び其後は
只管男子の
誕生あらんことを
これらは
大方、
而も
今年六ツになる
女の
子のわたしたちの
玲子——千
草は、まだやつと
第一のお
誕生がきたばかりで、
何も
解りません——に、
宵の
口の
寐床のなかなどで
星の、どんな幸運な組合せが、彼女の
誕生を決定したことだらうかと私は驚いた。
いまも
中六番町の
魚屋へ
行つて
歸つた、
家内の
話だが、
其家の
女房が
負ぶをして
居る、
誕生を
濟ましたばかりの
嬰兒に「みいちやん、お
祭は、——お
祭は。」と
聞くと、
小指の
先ほどな
付させられ
懷姙し母お三婆の
許へ歸る
砌御手づから御
墨付と御
短刀を
添て下し置れしが御懷姙の
若君は御
誕生の夜
空しく
逝去遊ばせしを
孕し
此御墨附と御短刀を戴きしが其若君は御
誕生の日にお
果なされ其娘も空しくなり此二品は婆の
持腐にしたるを我十二歳の時婆を殺し此品々を