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討
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たづ
ふりがな文庫
“
討
(
たづ
)” の例文
〔譯〕一
部
(
ぶ
)
の
歴史
(
れきし
)
、皆
形迹
(
けいせき
)
を
傳
(
つた
)
へて、
情實
(
じやうじつ
)
或は傳らず。史を讀む者は、須らく形迹に
就
(
つ
)
いて以て情實を
討
(
たづ
)
ね出だすことを要すべし。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
榛軒の妻志保はこれに生父の誰なるかを
討
(
たづ
)
ねむことを請うたが、此探討には何の効果も無かつた。事は
上
(
かみ
)
に詳記してある。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
君はもとよりも
四七
聡明
(
そうめい
)
の聞えましませば、
四八
王道
(
わうだう
)
のことわりはあきらめさせ給ふ。こころみに
討
(
たづ
)
ね
請
(
まう
)
すべし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
吾等は其の郷土の美と傳來の藝術の何たるかを
討
(
たづ
)
ね究めやうとすれば是非とも京都の風景と生活とに接觸して見なければならないと云ふやうな事を書きしるした。
十年振:一名京都紀行
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
然れども此二思想の内部精神を
討
(
たづ
)
ぬれば、其一は公共的の自由を経験と学理とによりて確認し、且握取せる共和思想なり、而して其二は、長上者の個人的の自由のみを承認して
明治文学管見:(日本文学史骨)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
▼ もっと見る
われは
大統領
(
ドオジエ
)
の
館
(
たち
)
の
輪奐
(
りんくわん
)
の美を
討
(
たづ
)
ねて、その華麗を極めたる
空
(
むな
)
しき殿堂を
經𢌞
(
へめぐ
)
り、おそろしき
活
(
いき
)
地獄の圖ある
鞠問所
(
きくもんじよ
)
を觀き。われは彼四面皆
塞
(
ふさが
)
りたる橋の、小舟通ふ溝渠の上に架せられたるを渡りぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
わたくしの無利害の述作とは違ふ。近ごろ
今関天彭
(
いませきてんぱう
)
さんの先儒墓田録は物徂徠の裔を探り市野迷庵の胤を
討
(
たづ
)
ねて、窮め得らるべき限を窮めてゐる。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
粋様の系統を
討
(
たづ
)
ぬれば、平安朝の風雅之れが遠祖なり。語を換へて言へば、日本固有の美術心より自然的屈曲を経て
茲
(
こゝ
)
に至りしなり、
而
(
しか
)
して其尤も近き
親
(
しん
)
は、戯曲と遊廓とにてありしなり。
粋を論じて「伽羅枕」に及ぶ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
影
一一四
玲瓏
(
れいろう
)
としていたらぬ
隈
(
くま
)
もなし。
一一五
子
(
ね
)
ひとつともおもふ
比
(
ころ
)
、あるじの僧眠蔵を出でて、あわただしく
一一六
物を
討
(
たづ
)
ぬ。たづね得ずして大いに叫び、
一一七
禿驢
(
とくろ
)
いづくに隠れけん。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
巻九
(
けんのく
)
に「楸樹」の詩三首があつて、鵬斎の書する所は其一であつた。わたくしは進んで楸の何の木なるかを
討
(
たづ
)
ねた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
討
常用漢字
小6
部首:⾔
10画
“討”を含む語句
仇討
討取
敵討
讐討
追討
討死
討手
暗討
夜討
討合
討殺
同志討
討入
返討
手討
闇討
女敵討
討伐
相討
討平
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