トップ
>
茶椀
>
ちやわん
ふりがな文庫
“
茶椀
(
ちやわん
)” の例文
坊主
(
ぼうず
)
までが
陰氣
(
いんき
)
らしう
沈
(
しづ
)
んで
仕舞
(
しまい
)
ましたといふに、みれば
茶椀
(
ちやわん
)
と
箸
(
はし
)
を
其處
(
そこ
)
に
置
(
お
)
いて
父
(
ちゝ
)
と
母
(
はゝ
)
との
顏
(
かほ
)
をば
見
(
み
)
くらべて
何
(
なに
)
とは
知
(
し
)
らず
氣
(
き
)
になる
樣子
(
やうす
)
、こんな
可愛
(
かわひ
)
い
者
(
もの
)
さへあるに
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
満枝は飯桶を我が側に取寄せしが、
茶椀
(
ちやわん
)
をそれに伏せて、
彼方
(
あなた
)
の
壁際
(
かべぎは
)
に
推遣
(
おしや
)
りたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
もう
止
(
や
)
めにするとて
茶椀
(
ちやわん
)
を置けば、そんな事があります物か、
力業
(
ちからわざ
)
をする人が三膳の御飯のたべられぬと言ふ事はなし、気合ひでも悪うござんすか、それとも
酷
(
ひど
)
く疲れてかと問ふ
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
もう
止
(
や
)
めにするとて
茶椀
(
ちやわん
)
を
置
(
お
)
けば、
其樣
(
そん
)
な
事
(
こと
)
があります
物
(
もの
)
か、
力業
(
ちからわざ
)
をする
人
(
ひと
)
が三
膳
(
ぜん
)
の
御飯
(
ごはん
)
のたべられぬと
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
はなし、
氣合
(
きあ
)
ひでも
惡
(
わる
)
うござんすか、
夫
(
そ
)
れとも
酷
(
ひど
)
く
疲
(
つか
)
れてかと
問
(
と
)
ふ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
女主
(
あるじ
)
が手づから寄せ
鍋
(
なべ
)
茶椀
(
ちやわん
)
むし位はなるも
道理
(
ことわり
)
、表にかかげし看板を見れば子細らしく
御料理
(
おんりようり
)
とぞしたためける、さりとて仕出し頼みに
行
(
ゆき
)
たらば何とかいふらん、
俄
(
にはか
)
に
今日
(
こんにち
)
品切れもをかしかるべく
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
女主
(
あるじ
)
が
手
(
て
)
づから
寄
(
よ
)
せ
鍋
(
なべ
)
茶椀
(
ちやわん
)
むし
位
(
ぐらい
)
はなるも
道理
(
ことわり
)
、
表
(
おもて
)
にかゝげし
看板
(
かんばん
)
を
見
(
み
)
れば
子細
(
しさい
)
らしく
御料理
(
おんりようり
)
とぞしたゝめける、さりとて
仕出
(
しだ
)
し
頼
(
たの
)
みに
行
(
ゆき
)
たらば
何
(
なに
)
とかいふらん、
俄
(
にはか
)
に
今日
(
こんにち
)
品切
(
しなぎ
)
れもをかしかるべく
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
茶
常用漢字
小2
部首:⾋
9画
椀
漢検準1級
部首:⽊
12画
“茶椀”で始まる語句
茶椀形
茶椀酒