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苅入
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かりいれ
ふりがな文庫
“
苅入
(
かりいれ
)” の例文
田植にも
苅入
(
かりいれ
)
にも名処を呼ぶのが便利だから、飛び飛びに耕地を持つ農家には、今でも決して無用でない。屋敷にもまたそれぞれの名があった。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
其
(
それ
)
でもなか/\
捗取
(
はかど
)
らず、
七日
(
なぬか
)
も
経
(
た
)
つたので、
後
(
あと
)
に
残
(
のこ
)
つて
附添
(
つきそ
)
つて
居
(
ゐ
)
た
兄者人
(
あにじやひと
)
が
丁度
(
ちやうど
)
苅入
(
かりいれ
)
で、
此節
(
このせつ
)
は
手
(
て
)
が八
本
(
ほん
)
も
欲
(
ほ
)
しいほど
忙
(
いそが
)
しい、お
天気
(
てんき
)
模様
(
もやう
)
も
雨
(
あめ
)
のやう、
長雨
(
ながあめ
)
にでもなりますと
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何遍繰り返しても同じことなり。村中いずれの家にても同じ結果を得るは妙なり。翌日はこの事を語り合い、例えば八月の十五夜風とあらば、その
歳
(
とし
)
の稲の
苅入
(
かりいれ
)
を急ぐなり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
父親
(
てゝおや
)
の
医者
(
いしや
)
といふのは、
頬骨
(
ほゝぼね
)
のとがつた
髯
(
ひげ
)
の
生
(
は
)
へた、
見得坊
(
みえばう
)
で
傲慢
(
がうまん
)
、
其癖
(
そのくせ
)
でもぢや、
勿論
(
もちろん
)
田舎
(
ゐなか
)
には
苅入
(
かりいれ
)
の
時
(
とき
)
よく
稲
(
いね
)
の
穂
(
ほ
)
が
目
(
め
)
に
入
(
はい
)
ると、それから
煩
(
わづ
)
らう、
脂目
(
やにめ
)
、
赤目
(
あかめ
)
、
流行目
(
はやりめ
)
が
多
(
おほ
)
いから
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
苅
漢検準1級
部首:⾋
7画
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
“苅”で始まる語句
苅
苅萱
苅萱道心
苅田
苅薦
苅株
苅穂
苅安
苅込
苅麥