“苅穂”の読み方と例文
読み方割合
かりほ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち秋の田の苅穂かりほのいほも同じで、かりの建物たてものばかりに萱や藁、その他の不用品をつかっていたので、こんな名が今ものこっているのかと思う。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
建物の大きさからいっても、住心地すみごこちの上からいっても、また保存年限の長さから見ても、こういうのは、もうけっして苅穂かりほのいほではない。屑屋くずやどころか材料にえらい費用がかかっている。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
今でも年々あらたにする屋敷神やしきがみほこら、または山小屋や積み物の雨覆あまおおいなどは、たいていは藁の穂先ほさきのほうを外へ出すことにしている。あの秋の田の苅穂かりほのいほなども、多分はこれと同じかったろう。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)