しやぶ)” の例文
その與吉よきちみなみ女房にようばうから薄荷はくかはひつた駄菓子だぐわしを二つばかりもらつた。うら垣根かきねから桑畑くはばたけえてあるきながら與吉よきち菓子くわししやぶつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それも其筈、今朝九時頃に朝飯を食つてから、夕方に小野山の室で酒を飮んで鯣のあぶつたのをしやぶつたきりなのだ。 
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
母さまの たましひまでしやぶりつくしておしまひ。
忘春詩集:02 忘春詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
それも其筈、今朝九時頃に朝飯を食つてから、夕方に小野山の室で酒を飲んで鯣のあぶつたのをしやぶつたきりなのだ。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
さうなつてからは勘次かんじきるまでいた。卯平うへいはむつゝりとしてひたひふかきざんだおほきなしわむづ敷相しさううごかしてはかたもちしやぶつた。卯平うへいぜんにはつめたくつたもち屹度きつとのこされた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
卯平うへいは、まだ菓子くわししやぶりながらかくれるやうにして與吉よきち
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)