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かけら
昌黎色を
勵まして
叱つて
曰く、
此の
如きは、そも/\
如何なる
事ぞと、
奪つて
是を
見れば、
其の
品有平糖の
缺の
如くにして、あらず、
美しき
桃の
花片なり。
掌を
落せば、ハラハラと
膝に
散る。
續いて
一人の
美少年、
何處より
落ちたりけん、
華嚴の
瀧の
底を
拔けて、
巖の
缺と
藻屑とともに、
雲より
落ちつと
覺しきが、
助けを
呼ぶか
諸手を
上げて、
眞俯向けに
流れ
來しが、あはよく
巖に
住まりて