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縫目
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ぬひめ
ふりがな文庫
“
縫目
(
ぬひめ
)” の例文
あるじの君よく聞きわけて給へ。我もし
怪
(
あや
)
しき物ならば、此の
二二六
人
繁
(
しげ
)
きわたりさへあるに、
二二七
かうのどかなる
昼
(
ひる
)
をいかにせん。
二二八
衣
(
きぬ
)
に
縫目
(
ぬひめ
)
あり、日にむかへば影あり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
水船から這ひ上がつて、半身ぐしよ濡れのまゝ縛られたのでせう、腰から下は
生濕
(
なまじめ
)
りのまゝ、折目も
縫目
(
ぬひめ
)
も崩れて、
筵
(
むしろ
)
の上にしよんぼり坐つたお蔦は、妙に平次の感傷をそゝります。
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
山家
(
やまが
)
、
村里
(
むらざと
)
は
薄紅
(
うすくれなゐ
)
の
蕎麥
(
そば
)
の
霧
(
きり
)
、
粟
(
あは
)
の
實
(
み
)
の
茂
(
しげ
)
れる
中
(
なか
)
に、
鶉
(
うづら
)
が
鳴
(
な
)
けば
山鳩
(
やまばと
)
の
谺
(
こだま
)
する。
掛稻
(
かけいね
)
の
香
(
か
)
暖
(
あたゝ
)
かう、
蕪
(
かぶら
)
に
早
(
はや
)
き
初霜
(
はつしも
)
溶
(
と
)
けて、
細流
(
せゝらぎ
)
に
又
(
また
)
咲
(
さ
)
く
杜若
(
かきつばた
)
。
晝
(
ひる
)
の
月
(
つき
)
を
渡
(
わた
)
る
雁
(
かり
)
は、また
戀衣
(
こひぎぬ
)
の
縫目
(
ぬひめ
)
にこそ。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
水
(
みづ
)
は
金銀
(
きんぎん
)
の
縫目
(
ぬひめ
)
である。
川中島
(
かはなかじま
)
さへ
遙
(
はるか
)
に
思
(
おも
)
ふ。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
縫
常用漢字
中学
部首:⽷
16画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“縫”で始まる語句
縫
縫物
縫針
縫箔
縫箔屋
縫合
縫子
縫紋
縫殿頭
縫殿介