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管仲
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かんちゅう
ふりがな文庫
“
管仲
(
かんちゅう
)” の例文
また
管仲
(
かんちゅう
)
は、斉の
桓公
(
かんこう
)
をたすけて諸侯を
糾合
(
きゅうごう
)
しましたが、その身は
陪臣
(
ばいしん
)
でありながら、その富は列国の君主にまさっておりました。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
敬の著すところ、
卓氏
(
たくし
)
遺書五十巻、予
未
(
いま
)
だ目を
寓
(
ぐう
)
せずと
雖
(
いえど
)
も、
管仲
(
かんちゅう
)
魏徴
(
ぎちょう
)
の事を以て
諷
(
ふう
)
せられしの人、其の書必ず
観
(
み
)
る
可
(
べ
)
きあらん。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「君は、春秋を愛読されるか。春秋のうちには、例の有名な
管仲
(
かんちゅう
)
と
鮑叔
(
ほうしゅく
)
との美しい古人の交わりが書いてある
条
(
くだり
)
があるが、——君は、あそこを読んでどう思う」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
管仲
(
かんちゅう
)
が戦場で
遁
(
に
)
げたからとてただちにこれを
卑怯
(
ひきょう
)
と批評し
臆病者
(
おくびょうもの
)
と判断し、しかして
勇敢
(
ゆうかん
)
なれと忠告した者があったならば、おそらく彼は腹の底で笑うのみであったろう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「こんなのは一寸類がないよ。
管仲
(
かんちゅう
)
、
鮑叔
(
ほうしゅく
)
、デーモン、ピシアスというところだろう」
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
「
斉
(
せい
)
の
桓公
(
かんこう
)
が公子
糾
(
きゅう
)
を殺した時、
召忽
(
しょうこつ
)
は公子糾に殉じて自殺しましたのに、
管仲
(
かんちゅう
)
は生き永らえて却って桓公の政をたすけました。こういう人は仁者とはいえないのではありますまいか。」
現代訳論語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
先生はみずから常に自分を春秋の
管仲
(
かんちゅう
)
、
楽毅
(
がっき
)
に比していたそうですが、古の英雄が志は、天下万民の害を除くにあり、そのためには、小義私情を捨てて大義公徳により
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そしていい方面にのみ眼を注いでやりたい。昔
管仲
(
かんちゅう
)
は敵と戦って
遁
(
に
)
げた。時人はこれを怯者と呼んだ。しかしその友人である
鮑叔
(
ほうしゅく
)
は何といった。彼は家に老父を有している。
イエスキリストの友誼
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
而
(
しか
)
も
其
(
その
)
才を
憐
(
あわれ
)
みて獄に
繋
(
つな
)
ぎ、
諷
(
ふう
)
するに
管仲
(
かんちゅう
)
・
魏徴
(
ぎちょう
)
の事を
以
(
もっ
)
てす。帝の
意
(
こころ
)
、敬を用いんとする
也
(
なり
)
。敬たゞ
涕泣
(
ていきゅう
)
して
可
(
き
)
かず。帝
猶
(
なお
)
殺すに忍びず。
道衍
(
どうえん
)
白
(
もう
)
す、
虎
(
とら
)
を養うは
患
(
うれい
)
を
遺
(
のこ
)
すのみと。帝の意
遂
(
つい
)
に決す。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
実は近いうちに隆中の孔明を訪れたいと思っていますが——
聞説
(
きくならく
)
、彼はみずから、自分を
管仲
(
かんちゅう
)
楽毅
(
がっき
)
に擬して、甚だ自重していると聞きますが、やや過分な
矜持
(
きょうじ
)
ではないでしょうか。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
春秋の宰相
管仲
(
かんちゅう
)
、戦国の名将軍
楽毅
(
がっき
)
、こうふたりを心に併せ持って、ひそかに
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ご辺もまた、玄徳の偽善にまどわされ、その
過
(
あやま
)
れる
覇道
(
はどう
)
にならって、自己の大才を
歪
(
ゆが
)
め、みずから
古
(
いにしえ
)
の
管仲
(
かんちゅう
)
、
楽毅
(
がっき
)
に比せんなどとするは、沙汰のかぎり、
烏滸
(
おこ
)
なる
児言
(
じげん
)
、世の笑い草たるに過ぎぬ。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また
管仲
(
かんちゅう
)
は、斉の桓公を輔佐して、富国強兵政策をとり、春秋列国のなかに、ついに覇を
称
(
とな
)
えしめて、その主君桓公から、一にも
仲父
(
ちゅうほ
)
(管仲の称)二にも仲父とたのまれたほどな大政治家である。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“管仲”の解説
管 夷吾(かん いご)は、中国春秋時代における斉の政治家である。桓公に仕え、覇者に押し上げた。一般には字の仲がよく知られており、以下本稿でも管仲(かん ちゅう)として記す。三国時代の管寧はその後裔という。
(出典:Wikipedia)
管
常用漢字
小4
部首:⽵
14画
仲
常用漢字
小4
部首:⼈
6画
“管仲”で始まる語句
管仲夷吾