トップ
>
真逆
>
まっさか
ふりがな文庫
“
真逆
(
まっさか
)” の例文
旧字:
眞逆
わたくしは、再び暗黒の
無限地獄
(
むげんじごく
)
へ、
真逆
(
まっさか
)
さまに墜落していく。一体どうしたことであろうか。人間の身体が、全然見えなくなるなんて……。
第四次元の男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
がんりきは平手でピシャリと
横面
(
よこづら
)
を
撲
(
なぐ
)
っておいて、足を飛ばして腹のところを蹴ると、これも
真逆
(
まっさか
)
さまに転げ落ちる。
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
真逆
(
まっさか
)
さまになって
落
(
おち
)
る上から側に
在
(
あ
)
った石をごろ/\、あの石で頭を
打破
(
ぶちわ
)
ったに
違
(
ちげ
)
えねえが、彼奴は悪党の
罰
(
ばち
)
だ。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
この化物
奴
(
め
)
と、矢庭に
右手
(
めて
)
に持ったる提灯を投げ捨てて、小僧の襟髪掴んで曳とばかりに投出すと、
傍
(
かたえ
)
のドンドンの中へ
真逆
(
まっさか
)
さまに転げ墜ちて、ザンブと響く水音
河童小僧
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そして、
岩
(
いわ
)
の上から
真逆
(
まっさか
)
さまに、むくむくとしてる
雲
(
くも
)
のなかをめがけて、力一ぱいに
飛
(
と
)
びおりました。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
▼ もっと見る
忽ち
真逆
(
まっさか
)
さに御堂の下は無間地獄の釜の上だぞ! 恐しかったら、一刻も早く出て失せろ
放浪の宿
(新字新仮名)
/
里村欣三
(著)
泥々に酔って二階へ押上って、つい
蹌踉
(
よろ
)
けなりに
梯子段
(
はしごだん
)
の欄干へつかまると、ぐらぐらします。屋台根こそぎ波を打って、下土間へ
真逆
(
まっさか
)
に落ちようとしました……と云った
楼
(
うち
)
で。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鞭
(
むち
)
を振り上げて丹後守を打とうとした時に、何のはずみか
真逆
(
まっさか
)
さまに
鞍壺
(
くらつぼ
)
から
転
(
ころ
)
げ落ちて、馬は
棹立
(
さおだ
)
ちになった。
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
其
(
そ
)
の御総領の若様が
五歳
(
いつつ
)
になった時、ある日アノ窓の
側
(
そば
)
で遊んでいる
中
(
うち
)
、どうした
機会
(
はずみ
)
か
其
(
そ
)
の窓の口から
真逆
(
まっさか
)
さまに転げ
墜
(
お
)
ちて、敷石で
頸
(
くび
)
の骨を強く
撲
(
う
)
ったから
堪
(
たま
)
りません
画工と幽霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
足掛りの無い処を狙いすまして新吉が腰に
帯
(
さ
)
したる
小刀
(
しょうとう
)
を引抜き、力一ぱいにプツリと
藤蔓
(
ふじづる
)
蔦蔓
(
つたかつら
)
を切ると、ズル/\ズーッと
真逆
(
まっさか
)
さまに落ちましたが、
何
(
ど
)
うして松柏の根方は張っているし
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お藤は逃げるも
真暗
(
まっくら
)
がり、思わず崖を
蹈外
(
ふみはず
)
してガラ/″\/″\と五六丈もある山田川の渦巻立った谷川へ、
彼
(
か
)
のお藤は
真逆
(
まっさか
)
さまに落ちましたが、これは
何様
(
どん
)
な者でも身体が
微塵
(
みじん
)
に砕けます。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
欺いて連れ出しましたお藤と云う
彼
(
か
)
の婦人を、皀莢滝の
谷間
(
たにあい
)
へ追込みましたので、お藤は勝手は知らず、足を
蹈外
(
ふみはず
)
して
真逆
(
まっさか
)
さまに落ちましたが、御案内の通り
彼
(
あ
)
の折田の谷は余程深うございまして
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“真逆”の意味
《名詞》
全く逆であるさま。正反対であるさま。
(出典:Wiktionary)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
逆
常用漢字
小5
部首:⾡
9画
“真逆”で始まる語句
真逆様
真逆落