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申候
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まをしさふらふ
ふりがな文庫
“
申候
(
まをしさふらふ
)” の例文
世に
生業
(
なりはひ
)
も数多く候に、優き優き御心根にもふさはしからぬ
然
(
さ
)
やうの道に
御入
(
おんい
)
り
被成候
(
なされさふらふ
)
までに、世間は
鬼々
(
おにおに
)
しく
御前様
(
おんまへさま
)
を苦め
申候
(
まをしさふらふ
)
か。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
座頭
(
ざとう
)
申
(
まを
)
すやう、
吾等
(
われら
)
去年
(
いぬるとし
)
、
音
(
おと
)
にきゝし
信濃
(
しなの
)
なる
彼
(
か
)
の
木曾
(
きそ
)
の
掛橋
(
かけはし
)
を
通
(
とほ
)
り
申
(
まを
)
すに、
橋杭
(
はしぐひ
)
立
(
た
)
ち
申
(
まを
)
さず、
谷
(
たに
)
より
谷
(
たに
)
へ
掛渡
(
かけわた
)
しの
鉄
(
てつ
)
の
鎖
(
くさり
)
にて
繋
(
つな
)
ぎ
置
(
お
)
き
申候
(
まをしさふらふ
)
。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私
独
(
ひと
)
り
亡
(
な
)
きものに相成候て、人には草花の枯れたるほどにも思はれ候はぬ
儚
(
はかな
)
さなどを考へ候へば、返す返す情無く相成候て、心ならぬ未練も
出
(
い
)
で
申候
(
まをしさふらふ
)
。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
同
(
おな
)
じ
日
(
ひ
)
の
夜
(
よ
)
に
入
(
い
)
つて、
婿君
(
むこぎみ
)
から、
先
(
さき
)
むじて
親書
(
しんしよ
)
が
来
(
き
)
て、——
病床
(
びやうしやう
)
に
臥
(
ふ
)
してより、
衣絵
(
きぬゑ
)
はどなたにもお
目
(
め
)
に
掛
(
かゝ
)
る
事
(
こと
)
を
恥
(
はづ
)
かしがり
申候
(
まをしさふらふ
)
、
女気
(
をんなぎ
)
を、あはれ、
御諒察
(
ごりやうさつ
)
あつて
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私事
(
わたくしこと
)
人々の手前も
有之候故
(
これありさふらふゆゑ
)
、
儀
(
しるし
)
ばかりに医者にも掛り候へども、もとより薬などは飲みも致さず、
皆
(
みな
)
打捨
(
うちす
)
て
申候
(
まをしさふらふ
)
。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
申
常用漢字
小3
部首:⽥
5画
候
常用漢字
小4
部首:⼈
10画
“申候”で始まる語句
申候也
申候人
申候迄
申候間