瑞典スウェーデン)” の例文
北国の瑞典スウェーデンはこの仕事のために今は世界の瑞典である。私たちが欧洲をおとのうたのも、一つにはそこに足を運びたかったからである。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
後任は瑞典スウェーデンのアールマン教授になった。そして加奈陀モントリオールの北極研究所長ベアード博士が、事務局長に推薦された。
当時不即不離の態度だったけれども、新教徒の保護者グスタフス・アドルフス(瑞典スウェーデン王)と対峙していたのが、有名な僧正宰相リシュリュウだったのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ノーベル賞金の受領者、瑞典スウェーデンの女流作家、ラゲルレフの作も多分に猟奇的である。三一致的厳格の構成の下に書かれた彼女の作に、そういう点のあるのは面白い。
他界の味其他 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
最近の作家では瑞典スウェーデンのドゥーゼや米国のヴァン・ダインなどはこの点で申し分がないように思う。
現下文壇と探偵小説 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
わたくしはきっとこんどは瑞典スウェーデン北極星ほっきょくせい勲章くんしょうもらおうとおもっておるです、その勲章くんしょうこそはほね甲斐かいのあるものです。しろい十字架じかに、くろリボンのいた、それは立派りっぱです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
十九の年瑞典スウェーデンに遠征してから今日まで、満三カ年の間競技生活を綴って行くペンの走りにつれて、生々しい涙の思い出や自分一人の知る喜びがさらに私を軽い気分にさしたり
世界記録と私 (新字新仮名) / 人見絹枝(著)
パルプとバーターで瑞典スウェーデンへ行くはずの銑鉄の仕向先を、日本に切換えるための下工作と、アフリカ仏領チュニス燐鉱の輸出超過分を、「フランコ・インダス」という匿名会社に
川波 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
墨西其メキシコ、モンテネグロ、和蘭オランダ波斯ペルシャ葡萄牙ポルトガル羅馬尼亜ルーマニア露西亜ロシア塞耳比亜セルビア暹羅シャム瑞典スウェーデン那威ノルウェー瑞西スイス土耳其トルコ勃牙利ブルガリアの二十六ヵ国の全権大使が会合して、国際的争議を解決するに
文明史上の一新紀元 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
始め気がいたのは、何でも瑞典スウェーデン何処どこかの学者ですが。あの彗星の尾が、太陽の方へ引き付けられべき筈であるのに、るたびに何時いつでも反対の方角になびくのは変だと考へしたのです。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
巴里パリの風光もよいが、斯徳ストックホルムにはおよぶまい。(瑞典スウェーデン首都即事))
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
瑞典スウェーデンかぶら大蕪おおかぶら、銀のいわしがちらかれば、さしずめわたしの雲母きらら集。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
警察署長(瑞典スウェーデン人)の俸給…………………一四〇弗
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
戦闘は九時間にわたって継続し、瑞典スウェーデン軍の死傷は三千、聯盟軍イムペリアリスツは七千を残して敗走せしも、夜の闇は追撃を阻み、その夜、傷兵どもは徹宵地に横たわりて眠る。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
手軽な軽気球で欧羅巴ヨーロッパを飛びだしたまま、案の定、行衛不明になってしまった瑞典スウェーデンの「アンドレー教授の軽気球事件」、もう一つは、北極探検家が一度一分を争っていた一九〇二年に
南極記 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
太平洋の深海の泥は、千年に一粍くらいの割合で沈澱していることが、泥土の放射能の研究で分っている。瑞典スウェーデンのペターソン教授は、底土の深さ五米のところまで、この流星球の存在を確めている。
比較科学論 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)