トップ
>
激越
>
げきえつ
ふりがな文庫
“
激越
(
げきえつ
)” の例文
一
片
(
ぺん
)
の
宣言書
(
せんげんしよ
)
==其は頭から
尻尾
(
しつぽ
)
まで、
爆發
(
ばくはつ
)
した感情の
表彰
(
へうしやう
)
で、
激越
(
げきえつ
)
を
極
(
きは
)
め、所謂阿父の
横
(
よこ
)
ツ
頬
(
つら
)
へ
叩
(
たゝ
)
き付けた意味のものであツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
中佐の言葉の調子がどんなに
激越
(
げきえつ
)
になろうと、佩剣の
鞘
(
さや
)
がどんな
騒音
(
そうおん
)
をたてようと、そのまぶたは、ぴくりとも動かなかった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
一八郎は
激越
(
げきえつ
)
な声で叱りつけた。そして思わず側へ仆れた妹を、抱き寄せようとしたけれど、両手の自由はきかないのである。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
半之丞の口調は
激越
(
げきえつ
)
でした。言い知れぬ
忿怒
(
ふんぬ
)
が、サッとその秀麗な顔を染めるのでした。
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
日頃、太ッ腹な氏としては、
珍
(
めずら
)
しく、話すのも
汚
(
けが
)
らわしいといった
激越
(
げきえつ
)
ぶりでした。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
▼ もっと見る
「フム、
其
(
それ
)
ぢや
何
(
な
)
んだな、お前は
俺
(
おれ
)
が此の家を陰氣にしてゐるといふんだね。」と冷靜に
謂
(
い
)
ツて、さて急に
激越
(
げきえつ
)
した語調となる。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
在府組の
激越
(
げきえつ
)
な気勢を、遠くから眺めている内蔵助は、その火があぶなくて、
放
(
ほ
)
って措けない
危惧
(
きぐ
)
を感じだしたのである。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
九郎兵衛の眼でも、いつぞやは
激越
(
げきえつ
)
な議論を吐いた者で、きょうは、醒めたように沈黙している顔を、幾つも見出した。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かれにしては、これは
稀有
(
けう
)
なほど、
激越
(
げきえつ
)
なことばであった。民部には、またじゅうぶんな敗数の
理
(
み
)
が見えているか
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それも老公から、あまり
激越
(
げきえつ
)
はやめいと叱られて、歌わないことになったが、何かにつけ、幕府へ気がねをつかうらしい老公が、彼らは歯がゆくてならなかった。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
激越
(
げきえつ
)
な若侍たちの言語は、あたりの老人や、黙りこんでいる者たちを
喝殺
(
かっさつ
)
した。それらの一部の血気者たちには、もう内蔵助や九郎兵衛の存在すら見えなかった。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
光安入道は、一言、
激越
(
げきえつ
)
に叱ると、子と
甥
(
おい
)
が見ている前で、短刀で自分の喉を横に掻き切って
仆
(
たお
)
れた。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
秀吉の姿の見える中軍のあたりは、
軍
(
いくさ
)
奉行、旗奉行たちの、叱咤の声が高かった。
激越
(
げきえつ
)
なる
貝
(
かい
)
鉦
(
かね
)
のひびき、また、押太鼓の音が、
鼕々
(
とうとう
)
、
濤
(
なみ
)
となって、
先鑓
(
さきやり
)
を励ました。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
血
(
ち
)
まような、
石見守
(
いわみのかみ
)
ッ」と、
一火
(
いっか
)
は
激越
(
げきえつ
)
に
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
激
常用漢字
小6
部首:⽔
16画
越
常用漢字
中学
部首:⾛
12画
“激”で始まる語句
激
激昂
激励
激湍
激浪
激怒
激流
激烈
激情
激動