湯玉ゆだま)” の例文
ると、親父ちやん湯玉ゆだまはらつて、朱塗しゆぬりつて飛出とびだした、が握太にぎりぶと蒼筋あをすぢして、すね突張つツぱつて、髯旦ひげだんかたへ突立つツたつた。
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なぜれをころさぬ、ころさぬか、れも三五らうたゞぬものか、幽靈ゆうれいになつても取殺とりころすぞ、おぼえて長吉ちようきちめと湯玉ゆだまのやうななみだをはら/\、はては大聲おほごゑにわつといだ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ぼろぼろと湯玉ゆだまのような涙が走る。お綱は拭こうともしないで
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがてあわだつ湯玉ゆだまの表面に、ギラギラと油が浮いてきた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
殺氣さつき朦々もう/\としててんおほへば、湯船ゆぶねまたゝに、湯玉ゆだまばして、揚場あがりばまで響渡ひゞきわたる。
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)