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浸
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した
ふりがな文庫
“
浸
(
した
)” の例文
非道
(
ひど
)
い奴になると
玉蜀黍
(
とうもろこし
)
の喰い殻に油を
浸
(
した
)
した奴を、柳行李一パイ百円ぐらいで掴まされた事があるそうです。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
双手
(
もろて
)
にわらんべをかい抱いて、日頃の如く肩へのせると、例の太杖をてうとついて、岸べの青蘆を押し分けながら、嵐に狂ふ夜河の中へ、胆太くもざんぶと身を
浸
(
した
)
いた。
きりしとほろ上人伝
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
遺骨
(
ゐこつ
)
は三四
體
(
たい
)
、
合葬
(
がつそう
)
した
形跡
(
けいせき
)
がある。
其所
(
そこ
)
にも
此所
(
こゝ
)
にも
人骨
(
じんこつ
)
が
横
(
よこた
)
はつて
居
(
ゐ
)
るが、
多年
(
たねん
)
泥水
(
どろみづ
)
に
浸
(
した
)
されて
居
(
ゐ
)
たので、
手
(
て
)
に
觸
(
ふ
)
れると
宛然
(
まるで
)
泥
(
どろ
)
の
如
(
ごど
)
く、
形
(
かたち
)
を
全
(
まつた
)
く
取上
(
とりあ
)
げる
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ぬ。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
恋と涙と
喜悦
(
よろこび
)
と楽しみとが、一つになつてかの女のかよわい全身を
浸
(
した
)
すやうにした。
百合子
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
日本の
墨壺
(
すみつぼ
)
と云うのは、磨た
墨汁
(
すみ
)
を
綿
(
わた
)
か
毛氈
(
もうせん
)
の
切布
(
きれ
)
に
浸
(
した
)
して使うのであるが、私などが原書の写本に用うるのは、
只
(
ただ
)
墨を磨たまゝ墨壺の中に入れて今日のインキのようにして貯えて置きます。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
浸
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
“浸”を含む語句
水浸
浸潤
浸々
浸水
煮浸
浸入
入浸
浸染
浸透
浸礼
浸酒
雨浸
浸剤
浸出
浸込
浸蝕
酒浸
浸漸
浸附
打浸
...