トップ
>
流言蜚語
>
りゅうげんひご
ふりがな文庫
“
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)” の例文
徒
(
いたず
)
らに臆測と
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
が伝わって、あれだ、これだと影のみ徒らに大きくなったが、今朝に至ってそれが全くわかりました。
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
第二には、しっかりした信念がなくて、
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
に、うまうまと捲きこまれ秩序が立たなかったこと。この二つの原因が混乱の渦巻を作ってしまった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
諸所の火の手もだが、
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
も飛び、また何よりの混乱をまねいたのは、指揮者の能登が見えないことだった。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おつや およしなさいよ、
他人様
(
ひとさま
)
の前でそんな色消しなお噂は……。そういうのを
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
とか云って、この頃は警察の
取締
(
とりしま
)
りが非常にやかましいんですよ。
影:(一幕)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
しかも斯くの如き
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
が何とも知れず空恐しく矢張わたし達子供の心を動かした。
花火
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
人心
噪然
(
そうぜん
)
としてたださえ物議の多い世の様、あらぬ
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
を
逞
(
たくまし
)
うする者の尾に随いて
脅迫
(
ゆすり
)
押込
(
おしこみ
)
家尻切
(
やじりきり
)
が
市井
(
しせい
)
を横行する今日このごろ、卍の富五郎の突留めにはいっそうの力を致すようにと
釘抜藤吉捕物覚書:04 槍祭夏の夜話
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
町は
鼎
(
かなえ
)
のわくがごとく
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
が起こった。不正工事の問題が起こりつつあり、
大疑獄
(
だいぎごく
)
がここに開かれんとする
矢先
(
やさき
)
に役場に放火をしたものがあるということは
何人
(
なんぴと
)
といえども疑わずにいられない。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
高山の変事はここまで持ち越されて、湯の中での
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
は、高山の町の
巷
(
ちまた
)
のそれよりも
喧
(
かまびす
)
しいものがありました。
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ウン、恐るべきは爆弾でもなく毒瓦斯でもない。最も恐ろしいのは、かるがるしく
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
(根のないうわさ)を
空襲警報
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
大藩の権勢で近国に人を派し名だたる剣客者を狩り集め、当日の場合に依っては血の雨を降らす決戦の備えさえ出来たなどと
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
もさかんに放たれた。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
極めて小隊をもって敵の内部に入りこみ、
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
を放ったり、水之手や火之手を
脅
(
おびや
)
かしたり、あらゆる手段で敵の神経を衝き、自信を掻きみだすのである。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この二つの事件が、外では広くもあらぬ高山の天地を
震駭
(
しんがい
)
させ、
揣摩臆測
(
しまおくそく
)
や
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
といったようなものが満ち渡るのに、この屋敷の内部での動揺驚愕は
如何
(
いかん
)
……
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
又非常時に際して種々の
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
あらんも、国民は始終冷静に
適宜
(
てきぎ
)
の行動をとることによりて其の被害程度を縮少し、空襲
怖
(
おそ
)
るるに足らずとの自信を持ち得るものと確信する。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
しかしながら
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
は、認識や弁証の過不足については、なんらの責任を持たないのを常とする。
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
だから一般の物騒はいうまでもないし、
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
もさかんで、たとえば昨今では
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
徒
(
いたずら
)
に、
圧
(
お
)
し
合
(
あ
)
いへし合い、郊外へ逃げ出すこともなかったろうから、
人命
(
じんめい
)
の犠牲も、ずっと少かったろう。
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
に迷わされて
浅間
(
あさま
)
しい行動をする人も、
真逆
(
まさか
)
、あれほど多くはなかったろう
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
たとえ
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
にしてからが、そんなばかばかしい問題が起るべきはずのものではない。
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
咒咀
(
じゅそ
)
は、うそだといい、いや、ほんとだといい——また、あれはある一派の人びとの策謀にちがいないなどと——それからの、
真
(
まこと
)
しやかな
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
は、人の心をくらくするばかりだった。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
でもなんでも、それが単に流言蜚語として、自分の生活に直接影響をうけずにいる限りで聞いている分には、小説を読むようなもので、人はむしろ興味を持てばといって
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
の出所も、皆そこからだし、
放
(
つ
)
け
火
(
び
)
、強盗、
橋杭
(
はしぐい
)
の
伐
(
き
)
り倒しなど、眼に余るものがある。すべて信長の政治方針が招いた世相の悪化の如く見せかけるのが、彼らの狙いどころだった。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こうして米友は、美濃、尾張から伊勢路へつづく平野の中を、南宮山をまともに見、養老、
胆吹
(
いぶき
)
の山つづきを左右に見て、垂井の駅へ入りました。垂井の宿へ入ると、そこで
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
を聞きました。
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ははあ、垂井からこっちへの
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
の火元はこれだな!
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
流
常用漢字
小3
部首:⽔
10画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
蜚
漢検1級
部首:⾍
14画
語
常用漢字
小2
部首:⾔
14画
“流言”で始まる語句
流言
流言妖語
流言浮説