トップ
>
水臭
>
みずくさ
ふりがな文庫
“
水臭
(
みずくさ
)” の例文
露政府の厚遇
国交際
(
こっこうさい
)
の談判は右の通りに
水臭
(
みずくさ
)
い次第であるが、使節に対する
私
(
わたくし
)
の待遇は
爾
(
そ
)
うでない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
道行としては、こんな離れ離れの
水臭
(
みずくさ
)
い道行というものがあるべきものではありません。
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「
馬鹿
(
ばか
)
な。つまらない
遠慮
(
えんりょ
)
なんか、
水臭
(
みずくさ
)
いじゃないか。そんな
遠慮
(
えんりょ
)
はいらないから、いっとくれ。あたしでかなうことなら、どんな
願
(
ねが
)
いでも、きっと
聞
(
き
)
いてあげようから。……」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「姉さんは、
水臭
(
みずくさ
)
いひと」なにか外のことを考えているらしく、百合子が言いました。
赤耀館事件の真相
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「何うも宅の主人は
水臭
(
みずくさ
)
いのでございますのよ。都合次第で嘘を
吐
(
つ
)
きますからね」
好人物
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
他の人はいざ
知
(
し
)
らず、
余
(
よ
)
が日本の婦人を妻とする理由は男女同権論とか財産権が
如何
(
どう
)
とか、こういう
水臭
(
みずくさ
)
い関係より
偕老
(
かいろう
)
の
契
(
ちぎ
)
りを結べるにあらず、夫婦間の関係は法律以外に属するものが多い。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
主人に
跟
(
つ
)
いて出ても、中途から気が変って道草を
喰
(
く
)
ったりしては、
水臭
(
みずくさ
)
いやつだと主人に
怒
(
おこ
)
られた。雄犬の
癖
(
くせ
)
でもあるが、よく家をあけた。
先
(
せん
)
の
主
(
ぬし
)
、先々の主、其外
一飯
(
いっぱん
)
の
恩
(
おん
)
ある
家
(
うち
)
をも必
訪
(
たず
)
ねた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
そのこらぃなごと云ってごしゃぐような
水臭
(
みずくさ
)
ぃおらだなぃな。
誰
(
だれ
)
だってきれいなものすぎさな。おれだって
伊手
(
いで
)
ででもいいあねこ見ればその話だてするさ。あのあんこだて
好
(
す
)
ぎだべ。好ぎだて云え。
十六日
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「しらを切り召さることよ。さりとは筑前どの、
水臭
(
みずくさ
)
かろ」
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いやねえ、あなたは
水臭
(
みずくさ
)
いわ」
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
臭
常用漢字
中学
部首:⾃
9画
“水”で始まる語句
水
水際
水底
水溜
水上
水面
水晶
水嵩
水車
水瓶