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母胎
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ぼたい
ふりがな文庫
“
母胎
(
ぼたい
)” の例文
それは、無心な風が、花粉を
撒
(
ま
)
いて、土のある所には必ず次の花となる
母胎
(
ぼたい
)
を作ってゆくように、善信の身に、自然に備わっている力のようにみえる。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
昨夜、台所の
竈台
(
へっついだい
)
の下の
空籠
(
からかご
)
の中で、犬のピンがうめいたり
叫
(
さけ
)
んだりして居たが、到頭四疋子を生んだ。
茶色
(
ちゃいろ
)
が二疋、
黒
(
くろ
)
が二疋、あの小さな
母胎
(
ぼたい
)
からよく四疋も生れたものだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
が、
一人
(
ひとり
)
の
幼児
(
おさなご
)
が
母胎
(
ぼたい
)
に
宿
(
やど
)
った
時
(
とき
)
に、
同一系統
(
どういつけいとう
)
の
竜神
(
りゅうじん
)
がその
幼児
(
おさなご
)
の
守護霊
(
しゅごれい
)
又
(
また
)
は
司配霊
(
しはいれい
)
として
働
(
はたら
)
くことは
決
(
けっ
)
して
珍
(
めず
)
らしいことでもない。それが
竜神
(
りゅうじん
)
として
大切
(
たいせつ
)
な
修業
(
しゅぎょう
)
の
一
(
ひと
)
つでもあるのじゃ……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ロミオ (廟の前に進みて)
汝
(
おのれ
)
、
死
(
し
)
の
母胎
(
ぼたい
)
め、
世
(
よ
)
に
又
(
また
)
とない
珍羞
(
ちんしゅう
)
を
貪
(
むさぼ
)
り
食
(
く
)
ひをった
憎
(
にッく
)
い
胃
(
ゐ
)
の
腑
(
ふ
)
め、
汝
(
おのれ
)
の
腐
(
くさ
)
った
顎
(
あぎと
)
をば、まッ
此
(
こ
)
のやうに
押開
(
おしひら
)
いて、(と廟の扉を
抉
(
こ
)
ぢあけながら)
汝
(
おのれ
)
への
面當
(
つらあて
)
に
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
近頃しらべてみたところ、わたくしの父母は
未詳
(
みしょう
)
である。つまり、拾われた子であることがわかった。だから、人間の
母胎
(
ぼたい
)
から生れてきたかどうか、その辺のことはすこぶる疑わしいこととなった。
第四次元の男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
玉日は、乳をすう
幼児
(
おさなご
)
の顔をじっと見ていた。自分が一つの
母胎
(
ぼたい
)
であると共に、良人が、億万の民衆に愛と安心の乳をそそぐ偉大な
母胎
(
ぼたい
)
でなければならないことがよく分った。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
生みの
母胎
(
ぼたい
)
はその任務だけを果すと、やがて老いに帰して安んじなければならない——信長というものが、いつまで郷土に
膠着
(
こうちゃく
)
していないことは、郷土自体にはさびれでも、大きな意味で
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“母胎”の意味
《名詞》
母胎(ぼたい)
妊娠している母体。特にその胎内。
何かができる際の基礎となるもの。または、ことがら。
(出典:Wiktionary)
母
常用漢字
小2
部首:⽏
5画
胎
常用漢字
中学
部首:⾁
9画
“母”で始まる語句
母
母屋
母親
母子
母様
母娘
母家
母衣
母樣
母者人