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枝振
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えだぶ
別に
腹が
立ちもしませぬ……。
枝振りを
直す
為めに
伐るのと、
悪戯で
伐るのとは、
気持がすっかり
異います。
私達にはその
気持がよく
判るのです……。
四五本曲つたり
倒れたりだが、
竹垣を
根岸流に
取まはした、
木戸の
内には、
梅の
樹の
枝振りの
佳いのもあるし、
何處から
散つたか、
橋の
上に
柳の
枯葉も
風情がある。
でも、
人間は、この
枝振りが
気に
入らないなどと
言って、
時々鋏でチョンチョン
枝を
摘むことがあるでしょう。そんな
時にあなた
方は
矢張り
腹が
立ちますか?