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末代
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まつだい
ふりがな文庫
“
末代
(
まつだい
)” の例文
「だつて、こんな池で
助船
(
たすけぶね
)
でも呼んで
覧
(
み
)
たが
可
(
い
)
い、飛んだお笑ひ草で
末代
(
まつだい
)
までの恥辱ぢやあないか。あれお
止
(
よ
)
しよ。」
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
任
(
まか
)
しける
妾々
(
めかけてかけ
)
も同樣にて
末代
(
まつだい
)
までも家名の
汚
(
けが
)
れ娘持身は殊更に
婿
(
むこ
)
迎
(
むか
)
へるか嫁に
遣
(
やる
)
か
爲
(
なさ
)
ねば成ぬは
生
(
うま
)
れし日より知てを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
翌朝
御託
(
おわび
)
に出て昨夜は誠に失礼
仕
(
つかまつ
)
りましたと
陳
(
の
)
べる
訳
(
わ
)
けにも行かず、
到頭
(
とうとう
)
末代
(
まつだい
)
御挨拶なしに
済
(
すん
)
で仕舞た事がある。是ればかりは生涯忘れることが出来ぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
それでも
甲州武士
(
こうしゅうぶし
)
かと思えば情けなさに涙がこぼれる。いざ! このうえはいさぎよく自害して、せめて
最期
(
さいご
)
を清うし、
末代
(
まつだい
)
未練
(
みれん
)
の名を残さぬようにいたすがよい
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
誤ったとあっては、
末代
(
まつだい
)
までの恥辱になるわ。その方は一足先へ参れ。身どもは宿まで取って返そう。
或敵打の話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
「宗方善五郎樣は五十を越した御浪人ですが、元は立派な御武家で御座います。御武家が死にやうもあらうに首を
吊
(
つ
)
つて死んでは、お腰の物の手前
末代
(
まつだい
)
までの耻で御座います」
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
哀れは深からぬにはあらねども、平家の嫡流として未練の
譏
(
そし
)
りは
末代
(
まつだい
)
までも
逃
(
のが
)
れ給はじ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
二十世紀の奇蹟
今様文福茶釜
(
いまようぶんぶくちゃがま
)
——ではない
文福釜
(
ぶんぶくがま
)
。……文福釜では弱い。そうだ文福茶釜二世あらわる。さあいらっしゃい。見料は見てからでいいよ、見ないは
末代
(
まつだい
)
までのはじだ。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
毒婦と
盗人
(
ぬすびと
)
と人殺しと
道行
(
みちゆき
)
とを仕組んだ黙阿弥劇は、丁度
羅馬
(
ロオマ
)
末代
(
まつだい
)
の貴族が猛獣と人間の格闘を見て喜んだやうに、尋常平凡の事件には興味を感ずる事の出来なくなつた鎖国の文明人が
虫干
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
一ばん鹿島から遠いのは
越後
(
えちご
)
頸城
(
くびき
)
地方の弥勒歌で、是だけは祝宴の席に歌われるとあって、神社の祭礼とは関係がないようだが、歌の章句にはやはり前に掲げた「世の中はまんご
末代
(
まつだい
)
」があった。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
下し置れける是
偏
(
ひとへ
)
に
住持
(
ぢうぢ
)
祐然
(
いうねん
)
が
發明
(
はつめい
)
頓才
(
とんさい
)
の一言に依て
末代
(
まつだい
)
寺號
(
じがう
)
を
輝
(
かゞや
)
かせり且又見知人として出府せし甚左衞門善助の兩人へは越前守より
目録
(
もくろく
)
其外の品々を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「宗方善五郎様は五十を越した御浪人ですが、元は立派な御武家でございます。御武家が死にようもあろうに首を吊って死んでは、お腰の物の手前
末代
(
まつだい
)
までの恥でございます」
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
世の中はまんご
末代
(
まつだい
)
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
征伐
(
せいばつ
)
あられしも
悉々
(
こと/″\
)
く此八幡宮の
神力
(
しんりき
)
に因所なれば
實
(
じつ
)
に有難き
御神
(
おんかみ
)
なり然ば
末代
(
まつだい
)
に至る迄此御神を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「それは面白からう、見ぬは
末代
(
まつだい
)
の恥だ、直ぐ行くとしようか」
銭形平次捕物控:030 くるひ咲
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それは面白かろう、見ぬは
末代
(
まつだい
)
の恥だ、すぐ行くとしようか」
銭形平次捕物控:030 くるい咲き
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“末代”の解説
末代(まつだい、1103年(康和5年) - ?)は、平安時代の僧で村山修験の祖。富士上人とも。名は有鑑。駿河国の出身。
(出典:Wikipedia)
末
常用漢字
小4
部首:⽊
5画
代
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
“末代”で始まる語句
末代物
末代正等正覚
末代念仏授手印