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擣
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つ
ふりがな文庫
“
擣
(
つ
)” の例文
そして
誰
(
たれ
)
も誰も、自分は神話と歴史とをはっきり別にして考えていながら、それをわざと
擣
(
つ
)
き
交
(
ま
)
ぜて子供に教えて、怪まずにいるのではあるまいか。
かのように
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
暫くして黒衣の人を
褐衣
(
かつい
)
の人が送り出で、汝の主家の名簿はと問うと、絹を
擣
(
つ
)
く石の下に置いたから安心せよという。
十二支考:09 犬に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
(三六)
亢
(
かう
)
を
批
(
う
)
ち
虚
(
きよ
)
を
擣
(
つ
)
き、
(三七)
形
(
かたち
)
格
(
そむ
)
き
勢
(
いきほひ
)
禁
(
きん
)
ずれば、
則
(
すなは
)
ち
自
(
おのづか
)
ら
爲
(
た
)
めに
解
(
と
)
けん
耳
(
のみ
)
。
今
(
いま
)
梁
(
りやう
)
・
趙
(
てう
)
・
相攻
(
あひせ
)
む。
輕兵
(
けいへい
)
鋭卒
(
えいそつ
)
、
必
(
かなら
)
ず
外
(
そと
)
に
竭
(
つ
)
き、
(三八)
老弱
(
らうじやく
)
内
(
うち
)
に
罷
(
つか
)
れん。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
夜、燕王、
張玉
(
ちょうぎょく
)
を中軍に、
朱能
(
しゅのう
)
を左軍に、
陳亨
(
ちんこう
)
を
右
(
ゆう
)
軍に、
丘福
(
きゅうふく
)
を騎兵に将とし、
馬歩
(
ばほ
)
十余万、
黎明
(
れいめい
)
に
畢
(
ことごと
)
く河を渡る。南軍の瞿能父子、平安等、
房寛
(
ぼうかん
)
の陣を
擣
(
つ
)
いて之を破る。張玉等
之
(
これ
)
を見て
懼色
(
くしょく
)
あり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
今に、あいつ、水たまりに尻餅を
擣
(
つ
)
きます。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
▼ もっと見る
全く宗教を
異
(
こと
)
にしている北と南とを
擣
(
つ
)
きくるめて、人心の
帰嚮
(
きこう
)
を
繰
(
あやつ
)
って行かなくてはならないし、外交の上でも、いかに勢力を失墜しているとは云え
かのように
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
器を以て養うに朱砂を以てすれば体ことごとく赤し、食うところ七斤に満ちて、始め
擣
(
つ
)
くこと万
杵
(
しょ
)
にして女の支体に点ずれば、終年滅せず、ただ房室の事あればすなわち滅す(宮女を守る)。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
直
(
ただち
)
に北平を
擣
(
つ
)
かしむ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
主公が芸人らに、「お前たちが自分で抜いただけは、何本でも持って帰って
好
(
い
)
いから勝手に抜け」といった。男女の芸人が争って抜いた。中には筍が
抽
(
ぬ
)
けると共に、
尻餅
(
しりもち
)
を
擣
(
つ
)
くものもあった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
擣
漢検1級
部首:⼿
17画
“擣”を含む語句
擣屋
擣目
擣衣
擣衣砧上
曲擣
米擣
鐘擣男