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捕吏
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ほり
ふりがな文庫
“
捕吏
(
ほり
)” の例文
心ここにあらざれば
如何
(
いか
)
なる美味も
喉
(
のんど
)
を
下
(
くだ
)
らず、今や
捕吏
(
ほり
)
の来らんか、今や爆発の
響
(
ひびき
)
聞えん
乎
(
か
)
と、三十分がほどを
千日
(
せんにち
)
とも待ち
詫
(
わ
)
びつ
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
そうして夫れは事が破れて、江戸は品川八ツ山下の御殿で、多くの
捕吏
(
ほり
)
に
囲繞
(
とりかこ
)
まれ、腹を掻っ切ったその時まで、彼の心を捉えたのである。
首頂戴
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
老主玄鶯院が無言で
捕吏
(
ほり
)
をにらみつけながら新太郎を寝かしていた奥座敷に、上へついた違い棚がある。これが通路だ。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「まあ、それも疑問があるとしておいてもだ、衛府の役人や、
捕吏
(
ほり
)
が、教門のほうへは少しも手を廻していない様子ではないか、それはどうだろう」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
劉元鼎
(
りゅうげんてい
)
が
蔡州
(
さいしゅう
)
を治めているとき、
新破
(
しんぱ
)
の
倉場
(
そうじょう
)
に狐があばれて困るので、劉は
捕吏
(
ほり
)
をつかわして狐を生け捕らせ、毎日それを
毬場
(
まりば
)
へ放して、犬に
逐
(
お
)
わせるのを楽しみとしていた。
中国怪奇小説集:05 酉陽雑爼(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
嗅煙草は、最も強暴な
仏蘭西
(
フランス
)
の犯罪者が胡椒を使用した様にこれを使用した。というのは、これを引つかんで
捕吏
(
ほり
)
もしくは追跡者の
面
(
つら
)
にいきおいよくパッと投げつけるためにじゃ。
作男・ゴーの名誉
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
私が此の室へ忍び込んだのも、
捕吏
(
ほり
)
を差し向ける丈の罪跡を得たいばかりの一念です。
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
捕吏
(
ほり
)
にひかれて
笑
(
ゑ
)
める男は
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
満谷剣之助が、金山寺屋の音松ほか二、三人の
捕吏
(
ほり
)
と、あるじの壁辰をつれて、ドヤドヤと茶の間へ踏み込んで来た。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
この上はと、今までの秘密の裡に事件をつくろってしまおうとした方針を変えて、
中務省
(
なかつかさしょう
)
捕吏
(
ほり
)
の手も借りて、洛内から近畿にいたるまで触れを出した。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
勿論、最初から湖畔の者に注意して、何か怪しい者を見たらばすぐに訴え出ろと申付けてはおいたのだが、別に二人の
捕吏
(
ほり
)
を派出して、毎晩かの蘇小小の墓のあたりを警戒させることにした。
女侠伝
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「捨てない! ……捨てるものか! ……。オオ、そこへもう
捕吏
(
ほり
)
らしい影がのぼって来るぞ。さらば——」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
むらがる
捕吏
(
ほり
)
を突破し、長駆一躍して、縁の源十郎へ殺到した刹那に!
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
いつも、
鶉坂
(
うずらざか
)
の講義の席で、いうたとおりじゃ。いかなる難事件にぶつかろうが、
捕吏
(
ほり
)
たるものは、事件に呑まれて、自分を失ってはならん。
自
(
みずか
)
ら、だめと、
匙
(
さじ
)
をなげたら、おしまいだ。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
燕
(
えん
)
は、あわててほかの部落へ行った。しかし、そこにも
北京府
(
ほっけいふ
)
の
捕吏
(
ほり
)
が来て
屯
(
たむろ
)
していた。ぞっとして、彼は粟も求めずもとの巣へ逃げ戻ったが、これが足のツキ初めとは知るよしもなかったのである。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ひとたび
捕吏
(
ほり
)
の手にかかれば重罪は知れきっている体なので
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、
捕吏
(
ほり
)
の一人が
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“捕吏”の意味
《名詞》
捕吏(ほり)
犯罪者の身柄を確保する役人。
(出典:Wiktionary)
捕
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
吏
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“捕”で始まる語句
捕
捕虜
捕縛
捕手
捕縄
捕物
捕方
捕捉
捕繩
捕獲