ぬか)” の例文
新字:
暫く御待下されよと云に理左衞門はイヤ成ぬ此間より數日の責に白状せぬ強情者がうじやうもの是非ぜひ今日は骨をひしき肉をたゝきても言さにや置ぬ譫言たはごとぬかすな夫責よと下知なすを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「俺は立ち會はない方がよからう。——ぬかりもあるまいがこいつは久吉の命にかゝはることだ。隱宅を飛び出してから四半刻(三十分)の間、どこにゐたか、そいつを訊くんだぜ」
ぬかしながら見れば見るほどうつくしきお光はいとゞおもはゆげのかたち此方こなた心中こゝろときめきいはんとしては口籠くちごもる究りのわるきをかくさんと思へば立てはこうちよりあたらしきほん種々いろ/\取り出し之を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
舁上かきあげれば御機嫌能ごきげんようと一同に見送る中に女房は呉々くれ/″\お節が頼み事首尾能しゆびよく成就じやうじゆなす樣にと云に藤八莞爾につこと笑ひ其處そこぬかりが有者かと夜明烏よあけがらすもろともにぐらを放れゆくそらは花の島田を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)