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押
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おっ
ふりがな文庫
“
押
(
おっ
)” の例文
「
私
(
わし
)
なんざ
臆病
(
おくびょう
)
でも、その位の事にゃ
馴
(
な
)
れたでの、船へ乗った気で
押
(
おっ
)
こらえるだ。どうしてどうして、まだ、お前……」
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其
腫
(
は
)
れぼったい
瞼
(
まぶた
)
はヒタと
押
(
おっ
)
かぶさって、
浅葱縞
(
あさぎじま
)
の単衣の
脇
(
わき
)
がすう/\息つく毎に高くなり低くなりして居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
米友が高札を川へ
抛
(
ほう
)
り込んだために、町内からこの家の留守番を
押
(
おっ
)
つけられたものです。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
私イ孩児の世話アして
草臥
(
くたび
)
れたから、次の間に
打倒
(
うちたお
)
れて寝てしまって、
夜半
(
よなか
)
に眼イ
覚
(
さま
)
すと、夫婦喧嘩がはだかって居るのサ、女の方で云うには、
好
(
い
)
い
塩梅
(
あんべい
)
に云いくるめて、旦那に
押
(
おっ
)
かぶして置いたが
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此
(
こ
)
の軽いものを
戦
(
そよ
)
がすほどの風もない、夏の
日盛
(
ひざかり
)
の物静けさ、其の癖、こんな時は
譬
(
たと
)
ひ耳を
押
(
おっ
)
つけて聞いても、金魚の
鰭
(
ひれ
)
の、水を
掻
(
か
)
く音さへせぬのである。
蠅を憎む記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
死ぬのは本望でござりましたろうが、もし、それや、これやで、釜ヶ淵へ
押
(
おっ
)
ぱまったでござりますよ。
怨霊借用
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
喜十郎旦那が
許
(
とこ
)
で、ふっくりと入れさっしゃる綿の初穂へ、その酒浸しの
怪物
(
ばけもの
)
さ、
押
(
おっ
)
ころばしては相成んねえ、
柔々
(
やわやわ
)
積方も直さっしゃい、と利かぬ手の
拳
(
こぶし
)
を握って、
一力味
(
ひとりきみ
)
力みましけ。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
稲葉家の縁起棚の
傍
(
わき
)
で見た事があるというだけ、その血相と、意気込みで、様子を悟って、爺さんは、やがて、
押
(
おっ
)
くり返し何と言われても、行った先を
饒舌
(
しゃべ
)
らなかった事は言うまでもない。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
押
(
おっ
)
つけるように出してくれる。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
押
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“押”を含む語句
押付
押入
押込
押立
押上
押着
押附
花押
押被
押止
押開
押詰
押通
長押
押取
押戴
押借
後押
取押
押掛
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