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押籠
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おしこめ
ふりがな文庫
“
押籠
(
おしこめ
)” の例文
ことによると仕置をしてしまったかもしれぬと云ったが、河野道円のことであろうか、河野父子三人は、料理人も共に、捕えられて
押籠
(
おしこめ
)
にされているという。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
與へ
干殺
(
ほしころ
)
さんとこそ
巧
(
たく
)
みけれ
然
(
され
)
ば
無慚
(
むざん
)
なるかな藤五郎は其身
不行跡
(
ふぎやうせき
)
とは云ながら
僅
(
わづ
)
か三
疊
(
でふ
)
の
座敷牢
(
ざしきらう
)
に
押籠
(
おしこめ
)
られ
炎暑
(
えんしよ
)
の甚はだしきをも
凌
(
しの
)
ぎかね
些々
(
さゝ
)
たる
庇間
(
ひあはひ
)
の風を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
おきまりの
押籠
(
おしこめ
)
から勘当、とど、面倒くせいやって
理
(
わけ
)
で、諸国をふらついていたのが、七、八年目にぶらりとやって来て、あっしに見せたのが、諸国の人情風俗を、おどけに書いた稿本なんで。
田崎草雲とその子
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いろいろの
立木
(
たちき
)
よ、
押籠
(
おしこめ
)
になつた心よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
家中では私に過失があって罷免されたという
評
(
うわさ
)
があり、いまなおそう信じている者が多いのです、もっとも勘弁ならぬのは私が罪科を問われて
押籠
(
おしこめ
)
にされたと
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
見て平左衞門は
差※
(
さしづ
)
をなし藤五郎を
押籠
(
おしこめ
)
置
(
おき
)
たる
牢
(
らう
)
の中へ入れさせ番をつけて
差
(
さし
)
おきたり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「宮本の遺族は
国許
(
くにもと
)
へ
押籠
(
おしこめ
)
、畑の娘も弟が八歳になりましたら、国許のいずれかへ
永預
(
ながあず
)
けということにしたらいかがと思います、もちろん評議のうえでなければわかりませんけれども」
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
嫡子
(
ちやくし
)
に致されしやと尋ねられければ主税之助夫等の儀は
仰
(
おほせ
)
に候へども藤五郎は
其躬
(
そのみ
)
不行跡
(
ふぎやうせき
)
にして
勿々
(
なか/\
)
異見
(
いけん
)
も聞入ず其上亂酒により一
度
(
たび
)
は
公儀
(
かみ
)
の御苦勞にも
係
(
かゝ
)
りし者に付
押籠
(
おしこめ
)
相廢
(
あひはいし
)
候と
答
(
こたへ
)
ければ越前守殿其は一應聞えたれども何故に藤五郎の
食物
(
しよくもつ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
押籠
(
おしこめ
)
ちゅうなので、両者とも無腰であり、
月代
(
さかやき
)
も
髭
(
ひげ
)
も伸びていた。それで、ぜんたいに
憔悴
(
しょうすい
)
して見えたが、肩を張って端坐した姿勢や、
屹
(
きっ
)
と額をあげた顔つきには、昂然とした意気があらわれていた。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“押籠(
押込
)”の解説
押込(おしこめ、押籠)とは、中世から近世にかけての日本で行われた刑罰の一つ。
(出典:Wikipedia)
押
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“押”で始まる語句
押
押入
押込
押立
押被
押付
押戴
押遣
押上
押取