戦線せんせん)” の例文
旧字:戰線
あのはてしない戦線せんせんで、あるときは、にごったおおきなかわわたり、あるときは、けわしい岩山いわやまをふみこえて、頑強がんきょうにていこうする敵兵てきへいと、すさまじい砲火ほうかをまじえ、これを潰滅かいめつ
しらかばの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
西部せいぶだい戦線せんせん
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、その父親ちちおやが、中支ちゅうし戦線せんせんで、激戦げきせんさい戦死せんしげたというらせがとどいたので、さすがに、いえのものはじめ、むら人々ひとびとは、まったくゆめのようながしたのであります。
僕はこれからだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
戦線せんせんでは、兵隊へいたいうまもいっしょだからよ。うまはおとなしい、ききわけのあるかわいいやつでくちをきかないだけさ。ピシりとたたかれると、おれがたたかれるようながしてね。」と秀作しゅうさくさんは
しらかばの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
みんなが今度こんど聖戦せいせんは、東洋永遠とうようえいえん平和へいわのために、じゃまになるものは、いっさいをのぞくのであるから、簡単かんたんにいくわけがなく、戦線せんせん銃後じゅうごわず、こころを一つにして、ともにくるしみ、相助あいたす
村へ帰った傷兵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
きずがなおったら、はや戦線せんせんかえろう。」
少女と老兵士 (新字新仮名) / 小川未明(著)