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戍
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まも
ふりがな文庫
“
戍
(
まも
)” の例文
或者はそれは死人のやうな灰色の彼の眼——相手の顔をしげしげ打
戍
(
まも
)
る時の、それはしかし別段骨身に応えるほどの眼付でもなかつたし
吸血鬼
(新字旧仮名)
/
ジョン・ウィリアム・ポリドリ
(著)
帰り来たれば頭白うしてまた辺を
戍
(
まも
)
る。辺庭流血海水を成す。武皇辺を開いて意いまだ
已
(
や
)
まず。君見ずや漢家山東の二百州、千村万落
荊杞
(
けいき
)
を生ずるを。
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
此家は古の墳墓の
址
(
あと
)
なり。この
類
(
たぐひ
)
の穴こゝらあれば、牧者となるもの大抵これに住みて、身を
戍
(
まも
)
るにも、又身を安んずるにも、事足れりとおもへるなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
冬子はそれらの人達をもてなすうちにも彼等に対する彼の態度を注意深く見
戍
(
まも
)
っていた。まるで彼は一日中を行ない澄ました修行者のように寝そべっているのだった。
地上:地に潜むもの
(新字新仮名)
/
島田清次郎
(著)
私は黙ってお宮の言うのを聞きながら、
静
(
そっ
)
と其の
姿態
(
ようす
)
を見
戍
(
まも
)
って、成程段々聞いていれば、何うも賢い女だ。
標致
(
きりょう
)
だって、
他人
(
ひと
)
には何うだか、自分にはまず気に入った。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
▼ もっと見る
先
(
ま
)
づ北の
方
(
かた
)
氷寒界の彼方に蒼面白髪の姉妹を尋ね、それに迫つて、西の国で
林檎
(
りんご
)
を
戍
(
まも
)
れる三人の処女の在所を訊ねよ。処女はゴーゴン・メヂューサの首を
獲
(
う
)
るに必要な三つの品を
毒と迷信
(新字旧仮名)
/
小酒井不木
(著)
僧
実
(
じつ
)
は
鈞州
(
きんしゅう
)
白沙里
(
はくさり
)
の人、
楊応祥
(
ようおうしょう
)
というものなり。よって奏して僧を死に処し、従者十二人を配流して辺を
戍
(
まも
)
らしめんとす。帝
其
(
その
)
中
(
うち
)
に
在
(
あ
)
り。
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
已
(
や
)
むを得ずして
其
(
その
)
実を告げたもう。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
まだ滿にして
一歳
(
ひとつ
)
にもならぬこの乳呑兒は、乳の香りする息を吐き吐き、春の光の
下
(
もと
)
の海といふ晴れがましい極彩の魔女の衣裳を、不思議な樣にマンジリ目を開いて見
戍
(
まも
)
つてゐたのである……
地方主義篇:(散文詩)
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
数年後、今一度李陵は
北海
(
ほっかい
)
のほとりの丸木
小舎
(
ごや
)
を
訪
(
たず
)
ねた。そのとき途中で
雲中
(
うんちゅう
)
の北方を
戍
(
まも
)
る
衛兵
(
えいへい
)
らに会い、彼らの口から、近ごろ漢の辺境では
太守
(
たいしゅ
)
以下
吏民
(
りみん
)
が皆白服をつけていることを聞いた。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
玉体と
御位
(
みくらい
)
との
固
(
かため
)
に、
疆
(
さかい
)
を安く
戍
(
まも
)
る上は
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
(飽かず
打
(
う
)
ち
戍
(
まも
)
る)
修禅寺物語
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
寂しきカムパニアの野邊を夜更けては過ぎじとて、こゝに宿りし農夫にやあらん。さらずばこゝを
戍
(
まも
)
る兵土にや。はた
盜
(
ぬすびと
)
にや。さおもへば打物の石に觸るゝ音も聞ゆる如し。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
菊龍と富江を見出して声をかけたのは時子だった。彼女は感じたことをことごとく言い現わしてしまわなければ承知できなかった。お幸もずるそうな微笑を含んで二人を見
戍
(
まも
)
っていた。
地上:地に潜むもの
(新字新仮名)
/
島田清次郎
(著)
この燃ゆる鼓の音楽は、土蔵の裏手の座敷で、静かに独り子の寝顔を見
戍
(
まも
)
りながら縫物をしていたお光にも響きわたった。お光は三日も冬子に会わなかった。お光は冬子に飢えていた。
地上:地に潜むもの
(新字新仮名)
/
島田清次郎
(著)
戍
漢検1級
部首:⼽
6画
“戍”を含む語句
衛戍
目戍
楼蘭征戍
見戍
打目戍
謫戍
公叔戍
視戍
衞戍病院分室
衛戍隊
衛戍病院
衛戍兵
瞻戍
打戍
戍将
戍婆羯羅僧伽
戍婆羯羅
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戍亥