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弁財天
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べんざいてん
ふりがな文庫
“
弁財天
(
べんざいてん
)” の例文
某人
(
あるひと
)
が「
安芸
(
あき
)
の
厳島
(
いつくしま
)
の
弁財天
(
べんざいてん
)
へ、火のものを絶って祈願を
籠
(
こ
)
めると、必ず覚えがよくなる」と云って教えた。尊は十二三であった。
神仙河野久
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
蛇が、つかわしめじゃと申すのを聞いて、
弁財天
(
べんざいてん
)
を、ああ、お気の毒な、さぞお気味が悪かろうと思うものはありますまいに。迷いじゃね。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
徳川三代将軍家光の
牟礼野田猟
(
むれのかり
)
の時、御殿山に休息して池の泉に
渇
(
かつ
)
を
医
(
いや
)
してから、
弁財天
(
べんざいてん
)
の
堂宇
(
どうう
)
も立派にされました。
犬の生活
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
その
途々
(
みちみち
)
、廊下にも、庭先にも、戸棚の上にも、床の間にも、金仏、木像、古いの、新しいの、
釈迦
(
しゃか
)
も観音も
薬師
(
やくし
)
も
弁財天
(
べんざいてん
)
も、大小あらゆる仏像が置いてあるのは
銭形平次捕物控:134 仏師の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ええ、そもそも羽田の浦を、
扇ヶ浜
(
おうぎがはま
)
と申しまするで、それで、それ、此地を要島、これは見立で御座いますな。
相州
(
そうしゅう
)
江
(
え
)
の
島
(
しま
)
の
弁財天
(
べんざいてん
)
と同体にして、
弘法大師
(
こうぼうだいし
)
の作とあります。
悪因縁の怨
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
而
(
しか
)
も無限性を
牽出
(
ひきだ
)
すもの、こゝに
吉祥天
(
きちじょうてん
)
、
伎芸天
(
ぎげいてん
)
、
弁財天
(
べんざいてん
)
などゝいふ天女型の図像が仏
菩薩
(
ぼさつ
)
像流行を奪つて製作され、中の幾つかゞ今日に残り、人間性の
如何
(
いか
)
に
矛盾
(
むじゅん
)
であり
老主の一時期
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
問『
又
(
また
)
とないよい
機会
(
おり
)
でございますから、
最
(
も
)
う一つ二つ
訊
(
たず
)
ねさせていただき
度
(
と
)
うございます。————あの
弁財天
(
べんざいてん
)
と
申上
(
もうしあ
)
げるのは、あれは
皆
(
みな
)
女性
(
じょせい
)
の
竜神様
(
りゅうじんさま
)
でございますか?』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
北条高時は江ノ島の
弁財天
(
べんざいてん
)
へ
参籠
(
さんろう
)
して、船で浜御所へもどる海上の途にあった。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この浄明寺の阿弥陀像を鑑賞した目で、すぐ先にある
弁財天
(
べんざいてん
)
を見ることは、鶴見にはいかにもつらかった。先刻休んだ池中の出島に堂構えがあって、その堂内に安置されていた有名な裸体像である。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
階
(
きざはし
)
の下に立って、仰ぐと、
典雅温優
(
てんがおんゆう
)
なる
弁財天
(
べんざいてん
)
の
金字
(
きんじ
)
に
縁
(
ふち
)
して、
牡丹花
(
ぼたんか
)
の
額
(
がく
)
がかかる。
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
弁財天
(
べんざいてん
)
は母である。そしてわしは不運なおおくの子供たちの
慈父
(
じふ
)
になりたい」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
続いて
経蔵
(
きょうぞう
)
、
弁財天
(
べんざいてん
)
と言う順序である。
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
弁
常用漢字
小5
部首:⼶
5画
財
常用漢字
小5
部首:⾙
10画
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
“弁財天”で始まる語句
弁財天様
弁財天祠