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幸吉
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こうきち
ふりがな文庫
“
幸吉
(
こうきち
)” の例文
幸吉
(
こうきち
)
は、またかわいそうに、
自分
(
じぶん
)
が
平常
(
いつも
)
ジャックをかわいがってやるものだから、
助
(
たす
)
けてくれると
思
(
おも
)
って、
家
(
うち
)
の
物置
(
ものおき
)
にきて
隠
(
かく
)
れたのだ。
花の咲く前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お前の名前のことについてであるが、今後はお前も一人前となることゆえ、名前が
幸吉
(
こうきち
)
ではいけない。彫刻師として彫刻の号を附けねばならぬ。
幕末維新懐古談:21 年季あけ前後のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
その名をどうして記憶しているかというと、私の北条にいたころ、家主の家の子が
幸吉
(
こうきち
)
といういたずらっ子で、そいつが私の家へ来ていたずらをする。
故郷七十年
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
『マアお上がんなさいな、
今日
(
こんにち
)
はどちらへ。』お神さんは
幸吉
(
こうきち
)
の
衣装
(
なり
)
に目をつけて言った。
郊外
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
小母さんは、火鉢の上で、快い音をたてて、
沸
(
たぎ
)
っている鉄瓶のお湯を湯呑に入れて、二階へもって行かれました。丁度、その時菓子屋の
幸吉
(
こうきち
)
さんが、這入って来られたのでございます。
ながうた勧進帳:(稽古屋殺人事件)
(新字新仮名)
/
酒井嘉七
(著)
▼ もっと見る
備前国
(
びぜんのくに
)
岡山表具師
幸吉
(
こうきち
)
というもの、一鳩をとらえて
其
(
その
)
身の軽重羽翼の長短を計り、我身の重さをかけ比べて自ら羽翼を製し、機を設けて胸前にて操り搏飛行す、地より
颺
(
あが
)
ることあたわず
天保の飛行術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「なにしろお祖父さんと誰とかが死んじまったていことは知ってるだが、そのほかのことはなにも忘れちまったらしいんですよ、自分の名はおせん、赤ン坊はこう坊って呼んでますが、
幸吉
(
こうきち
)
とか幸太郎とかいうんでしょう、そいつも覚えちゃいねえようです」
柳橋物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
彼
(
かれ
)
は
家
(
うち
)
にじっとしていられませんでした。ちょうど
叔父
(
おじ
)
さんが、
店
(
みせ
)
にいなかったので、
幸吉
(
こうきち
)
は、
酒屋
(
さかや
)
の
前
(
まえ
)
の
空
(
あ
)
き
地
(
ち
)
の
方
(
ほう
)
へ
走
(
はし
)
っていきました。
花の咲く前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
幸吉
(
こうきち
)
、お前は
暫
(
しばら
)
く此所で荷物の番をしていてくれ、
俺
(
おれ
)
たちはまた引っ返して来るから」
幕末維新懐古談:14 猛火の中の私たち
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
「なんで
物置
(
ものおき
)
の
中
(
なか
)
へ
入
(
はい
)
ったのだろうな。」と、
幸吉
(
こうきち
)
は、あの
年
(
とし
)
を
取
(
と
)
っていてもりこうで、
敏捷
(
びんしょう
)
な
犬
(
いぬ
)
がと
不思議
(
ふしぎ
)
に
思
(
おも
)
いました。
花の咲く前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
幸
常用漢字
小3
部首:⼲
8画
吉
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“幸”で始まる語句
幸
幸福
幸先
幸運
幸手
幸福者
幸若
幸子
幸甚
幸村