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幸兵衛
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こうべえ
ふりがな文庫
“
幸兵衛
(
こうべえ
)” の例文
小僧
(
こぞう
)
の
粗相
(
そそう
)
は
番頭
(
ばんとう
)
の
粗相
(
そそう
)
、
手前
(
てまえ
)
から、どのようにもおわびはいたしましょうから、
御勘弁
(
ごかんべん
)
願
(
ねが
)
えるものでございましたら、この
幸兵衛
(
こうべえ
)
に
御免
(
ごめん
)
じ
下
(
くだ
)
さいまして。……
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
和「まア少しお待ちなさい、今のお方は浅草
鳥越
(
とりこえ
)
の
龜甲屋
(
きっこうや
)
幸兵衛
(
こうべえ
)
様というて
私
(
わし
)
の一檀家じゃ、なか/\の御身代で、苦労人の上に万事贅沢にして居られるから、お近附になって置くが
好
(
え
)
い」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
他の
二人
(
ふたり
)
の庄屋——福島の
幸兵衛
(
こうべえ
)
、
贄川
(
にえがわ
)
の平助、この人たちも半蔵と一緒にひとまずその旅籠屋に落ちつくことを便宜とした。そこには木曾出身で世話好きな十一屋の隠居のような人があるからで。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
番頭
(
ばんとう
)
の
幸兵衛
(
こうべえ
)
は、
壁
(
かべ
)
の
荒塗
(
あらぬ
)
りのように
汚泥
(
はね
)
の
揚
(
あ
)
がっている
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
の
脛
(
すね
)
を、
渋
(
しぶ
)
い
顔
(
かお
)
をしてじっと
見守
(
みまも
)
った。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
番頭
(
ばんとう
)
の
幸兵衛
(
こうべえ
)
は、
帳付
(
ちょうづけ
)
の
筆
(
ふで
)
を
投
(
な
)
げ
出
(
だ
)
して、あわてて
暖簾口
(
のれんぐち
)
へ
顔
(
かお
)
を
出
(
だ
)
したが、ひと
目
(
め
)
徳太郎
(
とくたろう
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
るとてっきり、
途中
(
とちゅう
)
で
喧嘩
(
けんか
)
でもして
来
(
き
)
たものと、
思
(
おも
)
い
込
(
こ
)
んでしまったのであろう。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
幸
常用漢字
小3
部首:⼲
8画
兵
常用漢字
小4
部首:⼋
7画
衛
常用漢字
小5
部首:⾏
16画
“幸”で始まる語句
幸
幸福
幸先
幸運
幸手
幸福者
幸若
幸子
幸甚
幸吉