“こうべえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幸兵衛75.0%
剛兵衛25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
他の二人（ふたり）の庄屋——福島の幸兵衛（こうべえ）、贄川（にえがわ）の平助、この人たちも半蔵と一緒にひとまずその旅籠屋に落ちつくことを便宜とした。そこには木曾出身で世話好きな十一屋の隠居のような人があるからで。
夜明け前：02 第一部下 (新字新仮名) ／ 島崎藤村(著)
番頭（ばんとう）の幸兵衛（こうべえ）は、壁（かべ）の荒塗（あらぬ）りのように汚泥（はね）の揚（あ）がっている松（まつ）五郎（ろう）の脛（すね）を、渋（しぶ）い顔（かお）をしてじっと見守（みまも）った。
おせん (新字新仮名) ／ 邦枝完二(著)
「なにしろ五十人力の鬼剛兵衛（こうべえ）さまだからな。勝たせてあげてえが、どうも別部（わけべ）さんには勝ち目がねえぜ」
だんまり伝九 (新字新仮名) ／ 山本周五郎(著)