年郎としろう)” の例文
「これは、つちがよくて、がよくたるから、はやおおきくなったのだと、お祖父じいさんがいっていらしたよ。」と、年郎としろうくんは、いいました。
いちじゅくの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こう、きよさんがいったので、年郎としろうくんは、ついに、その子供こどものそばへいっていてみるこころなかこったのでした。
西洋だこと六角だこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
「どのたこ?」と、きよさんも、年郎としろうくんが、ながめているそらほうたのです。なるほど、年郎としろうくんの大事だいじにしていた六かくだこががっています。
西洋だこと六角だこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
「だめよ、年郎としろうさん、こんなにながくしては。」と、とうとうきよさんは、しびれをらして、いいました。
西洋だこと六角だこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるなつのこと、ちょうど休暇きゅうかわりかけるころから、年郎としろうくんのいえのいちじゅくは、たくさんむすんで、それは紫色むらさきいろじゅくして、るからにおいしそうだったのです。
いちじゅくの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
はたけえた年郎としろうくんのいちじゅくは、日当ひあたりがよくまたかぜもよくとおったから、ぐんぐんとびてゆきました。翌年よくねんには、もうえだができて、おおきなが、うえくろかげをつくりました。
いちじゅくの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)