山河やまかは)” の例文
付け旅も少しは草臥くたびれて辛い事の有るのが興多しあまり徃來の便を極めぬうち日本中を漫遊し都府を懸隔かけへだちたる地の風俗をぜにならぬうちに見聞けんもん山河やまかはも形を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
現身うつせみかずなきなり山河やまかはさやけきつつみちたづねな 〔巻二十・四四六八〕 大伴家持
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
天外てんぐわい萬里ばんり異邦ゐほうでは、初對面しよたいめんひとでも、おな山河やまかはうまれとけばなつかしきに、まして昔馴染むかしなじみ其人そのひとが、現在げんざいこのにありといてはたてたまらない、わたくしぐと身仕度みじたくとゝのへて旅亭やどやた。
せくからに浅くぞ見えん山河やまかはの流れての名をつつみはてずば
源氏物語:39 夕霧一 (新字新仮名) / 紫式部(著)
いく山河やまかはをながむれば
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
照りぐはし我が山河やまかは
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
つららとぢこま踏みしだく山河やまかはしるべしがてらまづや渡らん
源氏物語:48 椎が本 (新字新仮名) / 紫式部(著)
いく山河やまかはをながむれば
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
照りぐはし我が山河やまかは
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
野の鳥ぞ啼く山河やまかは
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
野の鳥ぞ山河やまかは
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)